「これぞリゼロだな」って拍手したくなった
──鈴木さんはが「リゼロ」のオープニング主題歌を担当するのは、1st seasonの“Redo”、 2nd season “Realize”に続いて3回目になりますね。
鈴木 : ありがたいですね。アニメが放送されていない間も、ライヴやイベントでは“Redo”も“Realize”も歌ってきたので、自分も主人公のスバルもずっと同じようなタイム感で生きている感じがあるんです。“Reweave”が自分にすごくフィットしていたのは、この2曲を歌い続けていたからかもしれないですね。
──「リゼロ」に関して言えば、アニメ以外にもゲームの楽曲にもたくさん参加されていますよね。先日は、スマートフォンゲーム『Re:ゼロから始める異世界生活 Witch’s Re:surrection』の主題歌“Resurrection”が配信リリースされました。
鈴木 : “Resurrection”は、“Realize”を作ってくれた篠崎あやとさんと橘亮祐さんが制作してくださいました。レコーディングのときに「キー高いですね」って話をしたんです。それで話を聞いたら、過去の私の楽曲を聴いて、「このキーでもいけるだろう」って判断したらしくて(笑)。私自身かなり試されている感じがしますね。
──いま鈴木さんにとって「リゼロ」という作品は、どんな存在になってますか。
鈴木 : 一緒に困難に向かって戦う仲間みたいな存在ですね。「リゼロ」の楽曲を歌わせてもらうときって、私にとって人生のターニング・ポイントになっていることが多いんですよ。最初のオープニングの“Redo”を担当したとき、私は19歳で。その時は大学を辞めて上京して、「歌一本でこれから生きていこう」という覚悟をした時でした。2nd seasonのオープニングの“Realize”は喉の結節を取り除く手術をする決断がようやくできたタイミングで歌っていました。いつも困難に立ち向かう時って勇気が必要なんだけど、その足りないあと一歩を「リゼロ」という作品や、「リゼロ」から生まれる力強い楽曲に、背中を叩いてもらってたんじゃないかなって思いますね。
──共に人生を歩んでる感じがあるんですね。
鈴木 : そうですね。歌い手としては、歌でまた彼らと一緒に戦えることが嬉しいですね。こんなに何度も同じ作品の主題歌を担当させてもらうのって、もちろん自分が歌い続けていて、作品も続いてないといけないことだと思うんですよ。だから本当にこれまで頑張ってきてよかったなと思いました。
──ちなみに、「リゼロ」のなかで好きなキャラクターはいますか?
鈴木 : 迷うなー(笑)。ベア子(ベアトリス)が好きなんですよね。でも今回のシーズンはプリシラもかわいいんですよ。衣装の感じも好きですね。私、ちょっと気が強そうな女の子のキャラが好きなんだと思います。
──「リゼロ」って結構強気なキャラクター多いですよね。
鈴木 : 確かに! エミリアもしっかり自分を持っていますし。いままでは守ってもらう立場になることも多かったエミリアが、いまは「そんなに強くなってたの?」って思うくらい活躍しているんですよ。そこも3rd seasonは見どころですね。
──鈴木さんから見た「リゼロ」の魅力ってどんなところですか?
鈴木 : 今回の3rd seasonでも第1話の最後の方で急にゾワゾワっとするようなシーンがあったんですけど、私はそれを見て、「これぞリゼロだな」って拍手したくなる気持ちになったんです。他の作品ではなかなか味わえないと思うぐらいのゾクゾク感が、常に「リゼロ」にはあって、そこが魅力ですね。そしてそんな絶望的な状況から、みんながどういうふうに立ち向かうのかを、私も一緒に見守りたいです。
