1人1人のキャラクターが引き立つようになっていてよかった
——今回は新曲を中心にお話を伺います。まずリード曲の“愛せ、至極散々な僕らの日を”は、青春感が全開の楽曲になっていますね。
久昌:いろんな方々に刺さると思うんですけど、特に学生には刺さる歌詞だと思います。僕も1人の学生として歌詞を見ると、自分のことのように考えてしまいますね。
藤咲:青春って楽しいイメージもあるけど、脆いイメージもあるじゃないですか。どちらの面も含んだ青春を「至極散々」という言葉で表しているのがすごいと思います。切ないことがあっても後から振り返れば「いい青春だったな」と思えるような歌詞で、とても好きです。
佐々木:それぞれがもっている思いを乗せて歌えば、受け取る人も真っ直ぐ受け取ってくれると思います。今噛み砕いた気持ちをいつまでも伝えていきたいなと思います。
洸瑛:この1年は葛藤もあったんですが、そういう部分も含めて刺さる部分が多いです。初披露して日が浅いんですけど、披露するたびに皆さんに届けられる喜びを感じられる曲なので、この曲が僕たちのものになってよかったなと思いますね。あと、振り付けを担当してくださったコレオグラファーの方が、ずっとお世話になっている方なんです。僕たちが世に出てから成長する過程も含めた振りになっています。僕らの全部が詰まっている楽曲なので特別ですね。



——この曲はMVもストーリーがあって、おもしろいですよね。見どころを教えてください。
洸瑛:(相原)一心が時計台にいるところかな。画角がエモい(笑)。あれ、めっちゃ好きだったな。
久昌:どこにいるのかと思った。あのシーンだけイギリスで撮ったみたい(笑)。
——素の感じが出ていてよかったです。
洸瑛:今回のMVには、それぞれ役割があったんですけど、僕たち1人1人のキャラクターが引き立つようになっていてよかったです。楽しかったよね。
佐々木:今回は最初と最後で碧羽がメインで演技をしているんですけど、初めてMVを見たときに鳥肌が立ちました。もう全部見どころですね。
藤咲:ダンスシーンもあるんですけど、MVなのに映画みたいなんです。セリフもあるしストーリー性があっていいですよね。前回の“Fireworks”のMVとつながっているというのもあるし、最後に「もしかして図書室に向かっているんじゃないの」というシーンがあるんですよ。そのシーンの意味を教えてもらったときにエモいと思いましたね。
——アルバム6曲目の“エンテンカ”は男子チームによるサマー・チューンです。
洸瑛: “エンテンカ”は、わかりやすく盛り上がれるし、僕らがこの1年で培ったものを発揮できる楽曲だと思います。全員のキャラクターが全開のパフォーマンスになると思うので、ライヴで早く披露したいですね。
久昌:遼雅の高音が凄すぎて。遼雅がいなきゃできないなと思います。 “マジで超やべぇ”は「フゥーー!!」って盛り上がりなんですけど、 “エンテンカ”は「ウオォーー!!」みたいな汗臭い盛り上がり方ができると思うので、フェスとかに向いているのかなと。1番盛り上がれると思いますね。
——7曲目は女子チームによる、“Give it a try”です。
藤咲:この曲は歌割りがどんどん変わっていくのがおもしろいですね。あとはラップみたいなパートもあったり、メロウなパートもあったりするのでいろんな曲調を聴けるのが楽しいです。歌詞も聴いていて元気になるので、是非注目してほしいですね。
佐々木: “Give it a try”は歌詞も自信に満ち溢れた女の子が届ける歌詞だし、大人っぽいなと思います。また違うかっこよさを見せられるんじゃないかなと思いますね。
——続く“Prime Numbers”はラップが光る楽曲になっていますね。
洸瑛:今まではゆっくりめなラップで歌詞を聞かせていたんですけど、“Prime Numbers”では韻を踏みながら早口のフロウに挑戦したり、がっつりラッパーを目指してやっていきました。曲自体も本当に良くて、新しいラブワンが見られると思いますね。
——歌詞のなかの「因数分解」というワードには、なかなか噛み砕けない気持ちを表現しているのだと思いました。
洸瑛:「Prime Number」は素数って意味なんですよ。
久昌:複雑な気持ちを因数分解していくイメージの曲ですね。

