スペシャル・フォトギャラリー
めろん畑a go goのスペシャル・フォトギャラリー。ここでしか見られない写真たちをぜひ、存分にご堪能ください!
INTERVIEW : 崎村ゆふぃ

ももクロさんやでんぱ組.incさんを見て、自分の中で革命が起きた
──新体制になりましたが、感触はどうですか?
崎村ゆふぃ(以下、崎村):BLACKは昔のめろんのようなアングラ色が強いイメージで、WHITEはあとから進化しためろんの感じが出ていますね。徐々にポップな曲も増えてきたタイミングだったから、これで結構わかりやすくなったかなと思います。
──新メンバーのふたりについてはどうですか。
崎村 : 前回のOTOTOYさんのインタビューでも、ふたりは真面目すぎるという話が出てましたね。実際に時間が経つにつれて、やっぱりふたりは先輩メンバーよりちゃんとしてるし、きっちりしてるなって思いました。スキル的な面で言うと、うさこはしっかり踊れるし琴美は歌えるんですよ。だから、先輩メンバーに足りなかった部分を補ってくれてる感じはありますね。
前回のインタヴュー
──先輩後輩的な関係についてはどうですか?
崎村 : もともとGOLLIPOP RECORDは先輩後輩がそんなにかっちりしてないんですよ。だから私はフラットな目で見てますね。ふたりとも信頼度高いから、不安は全然ないです。むしろ私たちの方が「先輩ちゃんとしてくださいよ!」って言われてもおかしくない可能性があります(笑)。
──でもゆるい方に流されるんじゃなくて、ちゃんとしている部分は変わらないのがすごいですね。
崎村 : 二人とも前世の経歴もあるし。プロ意識がしっかりしてるんだなと思います。おそらくめちゃめちゃ大変だと思うんですけど、ちゃんとスケジュールをこなしてくれてるのが本当にすごいですね。
──ゆふぃさんはアイドル歴もなかなか長いですよね。
崎村 : アイドルとしてはそうかも知れませんね。最近、対バン相手のアイドルさんとかから、すごい人みたいな扱いをされるんですよ。私も昔NECRONOMIDOLさんとか、絶叫する60度さんとか、偶想Dropさんのステージを観てすごい人たちだなと思って見てたんです。いまは自分がその立場にいるんだなと感じています。意識的には自分自身のやってること自体は全然変わらないんですけどね。
──ずっと続けていられてるのは、やっぱりすごいことだなと思うんですよ。
崎村 : モチベーションがそんなに途切れたことはないですね。最初は、そんなにアイドルには興味がなかったんです。洋楽のロックが大好きで、マリリン・マンソンやラムシュタイン、女王蜂とかそういうヘビーで癖が強いものが好きだったんですよ。それに「アイドルって人から用意されたもので成り立っているから、本人はそんなに努力してないでしょ」って自分の中で決め付けていたんです。
──そこからアイドルを好きになったのは、きっかけがあったんですか?
崎村 : ももクロさんやでんぱ組.incさんを見た時に、自分の中で革命が起きたんです。「こんな泥臭いことをしながらも、汗をちゃんと流してキラキラしていてすごい!」って衝撃を受けました。それから憧れるようになりました。
──そこからアイドルの道を目指すんですね。
崎村 : はい、それから自分の進路を考えた時に初めて自分が強い意志を持ってなりたいと思えたものがアイドルだったんです。これから先どうやったら後悔しないか考えたら、アイドルをやることしか頭になかったです。実はバンドが好きだったのでギターを習得しようとしていた事もあるんですけど、挫折しちゃって。それもあって、アイドルへの憧れが強かったです。アイドルになるって決めてからは、10キロぐらいダイエットしたり、歌もダンスも猛特訓しました。そのときの気持ちが続いてるから、いまでもアイドルをやれているんだと思います。
──そこまでアイドルになろうと突き動かしたものはなんだったんですか?
崎村 : ももクロさんかでんぱ組.incさんの曲の歌詞だったと思います。どの曲かもう覚えてないですけど、「人生一度きり」みたいなことを歌っていたんです。それを聴いて「そうだよな、後悔したくないよな」と思ってオーディションを受け始めたんです。今やんなきゃ一生後悔するって思ったんですよね。

めろんってもうちょっと売れてもいいんじゃないか
──今回のリードトラック“めろん畑a go goの嗚呼IDOL真っ最中”では。途中のセリフも担当されていますよね。
崎村 : あれは事前に知らされてなくて、即興でレコーディングしました。実は全員録ったんですけど、1テイク目を録ったら私のやつが尺ぴったりだったんですよ。それもあってか音源が上がってきた時に私のテイクが採用されててびっくりしました(笑)。
──すごくアイドルっぽくておもしろいなと思います。
崎村 : めろんってアイドルだけど、アイドルっぽく見られてない気もするんです。でも時々こういうアイドルみたいなこともするから、結構ずるいポジションだなと思います(笑)。それこそ私が最初に出会った頃のめろんって、本当にアングラ感というか小劇団感が強かったんですよ。時が流れるにつれて、アイドルっぽいのと、そうじゃないのがひっくり返ったり戻ったりして。私も、こんなにキラキラアイドルの要素が入った事をすると思わなかった。今が一番、アイドルっぽいかもしれないですね。
──ゆふぃさんは、ソロでGARUDAというメタルアイドルもやっていますが、そもそもどういう流れで加入したんですか。
【MV】GARUDA『POSER』MUSIC VIDEO【MV】GARUDA『POSER』MUSIC VIDEO
崎村 : もともとGARUDAは一人でやるはずじゃなかったんですよ。何人かでやろうって話だったんですけど、円滑に行かなくて。でも当時の私はこれを終わらせてしまったら二度とステージには立てないんじゃないかと思い込んでいて。活動を初めて1ヶ月も経たないうちに一人になってしまって、それでも続けていたらめろんのプロデューサーの木下さんに出会ったんです。
──どういう出会いだったんですか?
崎村 : 中村が入ったばっかりのめろんとGARUDAの活動を始めた時期が同じくらいで、イベントでよくお会いしていたんです。そのときめろんの物販で売っていたトートバックを見て、木下さんに「そのロゴ、ロッキーホラーショーですよね?」って声をかけたんです。そしたら、「よくわかったね!」って話してくださったんです。その時にこの子はめろんの世界観を理解できると思って下さったみたいで、半年程して「今度イベントがあるんだけど、メンバーが足りないから出てくれない?」って誘われて、それでサポートとして出ていくうちに正式加入したという感じです。GARUDAを諦めずに続けていたらめろんに出会えました。
──めろんに誘われたときは驚かなかったですか?
崎村 : 私は、めろんの世界観が好きだったから正直最初は悩んだんですよ。自分が入ることで、雰囲気を壊すんじゃないかとか、自分がこんなに明るいことができるのかって。だから最初は即決できなかったです。当時からGARUDAは自分の中で大事だったし、オリジナル楽曲も海外のお客さんもいたから、だからそれを無下ににすることもできないと思っていましたし。でもめろんには、他の誰もやっていないことをやってる魅力もあったので、じゃあ両方やらせてもらえるならって言う感じで入りました。
──いまもGARUDAを続けているのには、理由があるんですか?
崎村 : もともとやりたい方向性や自分の根底にあるのはGARUDAの方なんですよ。だから、GARUDAを捨てるとめろんの崎村は成り立たないと思うんです。両方やってるからこそ、いまの私がいると思ってますし、お客さんの中にもそういう風に考えてくれている人もいると思っています。めろんの『YAM YAM POO POO』という楽曲も「GARUDAの私がめろんで歌う」というコンセプトで作って頂けたそうです。それに何で選ばなきゃいけないんだろうって逆に思いますね。うちは兼任メンバーもいるし、いろんなことをやっているからおもしろいんだと思います。
──3月15日には、最新ミニ・アルバム『BLACK MELON』と『WHITE MELON』の2作が同時リリースされました。推し曲はどの曲ですか?
崎村 : “ダンスホール”ですね。渋谷クアトロでバンドセットでやらせてもらったときに、めちゃくちゃいい曲って思っていたんです。ずっと音源でやりたいと言い続けて、ようやくリリースできた曲ですね。あと“サタデーナイトフィーバー”や“Liar”も好きですね。ずっとリピートして聴きたくなる感じのゴーゴーズさんらしい癖がありますし、ワイルドさがあってカッコいいと思います。
──崎村さんには、いま夢とか目標ってありますか?
崎村 : 今いるファンの方だけでなく、これから出会う新しいファンの方も含めて遊び場を守り続けて行きたいです。みんな普段は色々なことを背負って生きていると思うんですけど、イベントに来たら私達と一緒に遊んで楽しんで帰るっていう、そういう生活の一部を守り続けられたらと思うようなりました。私はフェスにもっと出たいっていう気持ちがあるんです。いまもギュウ農フェスだったりに出させ頂いているんですけど、もっといろんなフェスに出たいです。それと一年に一回は海外に行きたいです。あと、これは最近ずっと思っているんですけど、めろんってもうちょっと売れてもいいんじゃないかって思ってるんです。
──ふふふ。かなり本音が出ましたね!
崎村 : 改めて自分たちの曲を聴いていたんですけど、やっぱり楽曲としてのレベル高いし、背景がしっかりしていると思うんです。だからもっと絶対売れていいし、何かきっかけさえあれば、もっと上にいけるんじゃないかと思うんです。もちろん私たちも努力したいと思っているんですけど、今回のアルバムをきっかけに一気に広がることを期待しています。
