全員で「めちゃくちゃええ曲―!!」って
──Deep Sea Diving Clubは、メンバー全員が作曲できるんですよね。
鳥飼 : そうですね。全員で作ってます。アルバム『Let's Go! DSDC!』を作る前くらいの時期から、みんなそれぞれ作りはじめました。
大井 : アルバム制作のタイミングで、みんなでデモを持ち寄ってみようっていう話になったのがきっかけですね。出来上がってみたら、意外と良い曲が多かったんですよ。自然と、ここからはみんなで作ってこうかなみたいな感じになりましたね。
鳥飼 : それぞれのパートの理解が深まって、スキルアップにも確実に繋がったと思います。
──前作のアルバムの後にリリースされた楽曲“フーリッシュサマー”は、メンバー内コンペで決まったんですよね。
鳥飼 : そうですね。みんなが曲を作れるようになったから、次の曲はコンペみたいにして選んでみようかって話になって。それで、メンバーとスタッフの方を含めて多数決で、僕の曲に決まりました。
谷 : テーマは“夏っぽい曲コンペ 〜2022年夏〜”って感じでね。(笑)
──“フーリッシュサマー”はMVのYouTube再生回数がすごいですよね。
谷 : これはもう完全に、MVに出演されている新田さちかさんのおかげですね(笑)。
鳥飼 : でも、知らない人が聴いてくれてるのが目に見えてわかるから、シンプルに嬉しいですね。
谷 : これまで出してきたMVだと“フラッシュバック'82 feat. Rin音”は福岡で活動しているラッパーRin音くんとのコラボだったんですけど、結構海外の層に刺さっていたんですよ。インスタ・ライヴとかすると、本当に英語のコメントが多かったですね。

──コラボといえば、新曲“Left Alone”は土岐麻子さんとのコラボです。
谷 : 僕たちが名乗っているシティ・ポップというジャンルのなかで、本当にキャリアがすごい方と今回コラボさせていただきました。
鳥飼 : レコーディングは、僕らが録った後に土岐さんが録るっていう順番だったんですけど、僕らは土岐さんが録るところには居合わせなかったんですよ。スタジオに戻ってきたら、とんでもない歌が入っていた。
出原 : 全員で「めちゃくちゃええ曲―!!」ってなったよね。
一同 : (笑)。
──歌詞は、谷さんと土岐さんの共作ですね。
谷 : 不思議な感覚です。自分が一番のサビの歌詞を書いて、二番を丸々空けた状態で土岐さんにお渡ししたんですけど、自分の書いた詩に、土岐さんが引っ掛けてサビを書いてくださったんですよ。本当に、嬉しかったですね。
──そもそも今回のコラボはどういう流れできまったんですか?
谷 : 元々この“Left Alone”は、“フーリッシュサマー”が優勝した夏コンペに、大井ちゃんが上げてた曲なんですよ。夏コンペには通らなかったんですけど、すごく良かったから、これは別の形でリリースしたいねって話していて。そのなかで、コラボもアリなんじゃないかっていう話になったんですよ。
大井 : そこで、誰とコラボしたいか考えた時に、「土岐麻子さんがいいな」って思い浮かんだんですよ。そこで、ダメ元で声をかけてもらったんですけど、結構すぐにOKがきまして。本当にびっくりしました。僕はCymbalsのコピバンを組んだりしていたので、まさかこんな形で一緒に音楽できると思ってなかったです。本当に嬉しいっすね。
谷 : 自分の人生と交わると思ってなかったから、いままでは「土岐麻子の曲が〜」っていう感じで話しちゃってたんですけど、いまとなっては、もう完全に土岐麻子“さん”ですね。
鳥飼 : わかる。リスペクトが溢れちゃうっていう。
出原 : この2番の“無責任って〜”のところを聴いた時、「うおー!麻子さんー!最高―!」ってなったよ(笑)。
一同 : (笑)。
