全員が何らかの項目で100点になれるように磨いてあげたい
──今、色々なメンズのアイドルグループも増えてきてると思うんですけど、〈EIEN Entertainment〉さんが他の事務所と比べて、強みだと思う部分はどこですか。
秋山 : 優秀なクリエイターが揃っているから、いろんなことを自分たちでできるんですよ。いろんなクリエイティヴの部分を〈EIEN Entertainment〉だけで完結することができるというか。外部に仕事を依頼する際も、それぞれの分野で専門家がいるのでディレクションしやすいことが強みかな。
櫻井 : 全部自分たちでグループ全体、事務所全体を見ることができるのでブレがないんですよね。根幹がしっかりしているのは強みとしてあるのかなって思っています。
大久保 : あとは、スタッフである僕たちが、やっぱりプレーヤーだったってことは、強い部分ですね。プレーヤーだったっていうだけではなく、どうしてダメだったのか、どうしてできなかったのか、そういうのもわかる。挫折やうまくいかなかったことを分かってるのも強みかなって。だから、「こうすれば絶対うまくいく」という確信があります。
秋山 : スタッフのほとんどがプレーヤーもやっていたからこそ、メンバー側の気持ちもわかるところは結構強みですかね。あとは...僕がいることですかね(笑)。
一同 : (笑)。

──なるほど。
秋山 : 誰かにやらされているわけでもないですし。命をかけてやっています。〈EIEN Entertainment〉を大きくするためなら、なんでもしたいなって思っています。グループのためになるなら、「スクランブル交差点で裸になって走って」って言われても、僕は笑顔でやりますよ(笑)!
──〈EIEN Entertainment〉さんは、クリエイターチームとメンバーの年齢がすごく離れてるわけじゃないんですよね。
秋山 : そうですね。全体的に結構若いかもしれないです。メンバーとの距離が近いし、考えも似てる部分もある。一緒になって考えられます。
櫻井 : 遠すぎず近すぎずですね。
秋山 : 僕ふざけるタイプなんで。友達のお兄ちゃんぐらいの距離感ではあるかな。

──楽曲とか衣装、振り付けも演出もフライヤーまで、自分たちでDIYでやられてるということなんですけど、具体的にはどういうところを大事にして制作をされているんでしょうか?
秋山 : クリエイティヴ的なことは、基本的にルイスが全部やってて、彼のセンスに任せてるって感じですかね。
大久保 : 僕のセンスです。
一同 : (笑)。
大久保 : 結構、大地とふたりで話し合うことが多いんですけど、感覚はすごく近いので、僕が「こういうのを作りたい」って言ったら、「それいいね」ってなることがほとんどですね。衣装についてなんですけど、ジャニーズにいたときって、頑張って上にいかないと、キラッキラの衣装を着れないんですよね。駆け出しの頃は、ずっと前から先輩が使ってたようなのを着ていて。そこで、みんなキラッキラの衣装を着るために努力するわけですよ。僕はジャニーズにいたときは、キラッキラな衣装を着るところまでいけなかった。だから、せっかくならメンバーが着る衣装はキラッキラにしたいなって想いがあります。
櫻井 : 振り付けは、僕の感覚で作っています。僕自身、もともと毎年コンサート行ってるぐらいめっちゃジャニーズ好きだったので、ファン側の気持ちもわかるんですよ。だから、できるだけファンの人も楽しめるように、見所をいっぱい作るのは心掛けています。「ここがキュンとするな」というポイントから、それを繋いでいくような作り方をするので、移動が大変なときもあるんですけど、「確実にファンを落とす」という気概は常にあります。ライヴを見ていて感じるんですけど、うちはお客さんもメンバーと同じくらい踊ったりするんですよ。完コピの方もいて「うわ、すごいな!」って思います。そうなってくると、作る側も精神的にも燃え上がってくる。お客さんが踊っているのはすごく嬉しいので、一緒にダンスも楽しめたらいいなと思っています。
秋山 : ステージ上でのパフォーマンスはこだわってます。メンバーに教えたりするんですけど、ひとりひとりに違う良さがあると思うので、それを磨いてあげたい。個性を伸ばすっていうことを意識しています。ステージでのことは一切怠りたくないし、そこで絶対負けたくはない気持ちがあります。1本ライヴ観たら、それでファンになれるようなものを作ることを心がけてやっています。
櫻井 : 僕らがもともといた環境は、まずグループとして編成されることが目標で、そこからデビューしていく流れがあったんですよ。各々自分の魅力を100点に持っていかないと、グループにも入れなかったし、グループに入って活動するようなメンバーは、既に何かしら100点の魅力を持ってるんです。でも、メンズのライヴアイドルのシーンって、先にグループから入る人も多いので、ひとりひとり魅力的な個性は持ってるのに出しきれてないのがすごいもったいないなって思っていたんですよね。自分たちのメンバーに関しては、全員が何らかの項目で100点になれるように磨いてあげたい気持ちはあります。
