INTERVIEW ヨコハマ・ディビジョン: 駒田航(入間銃兎役)、神尾晋一郎(毒島メイソン理鶯役)

この映画「ヒプマイ」に登場するディビジョンのなかで、最も勝ちにこだわっている印象があるヨコハマ・ディビジョン。それはきっとこの作品における自信があるから。今回Second Stageで披露される楽曲“Choice Is Yours”は、この作品のテーマを体現するようなメッセージを込めた、激しいミクスチャー・サウンドに仕上がっている。ぜひ、劇場でその音楽を体感してほしい。
インタヴュー&文 : ニシダケン
写真 : 宇佐美亮
「まぁ、それでもお前は俺を選ぶだろ」
──今回の映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』について、まずはどんな感想をいだきましたか。
神尾晋一郎(以下、神尾):凄まじいエネルギーのある映画だなと思いましたね。自分は出演している側なので、ヨコハマには勝ってほしいですし、だからこそ勝敗を投票するときがすごくドキドキするんですよ。その投票システムに、お客さんがどのような感想をいだくのかも楽しみですね。そしてなにより楽曲が良いんですよ。特にヨコハマはもう勝ち確曲ばっかりなので、そこも楽しみに観てもらえたら嬉しいです。
駒田航(以下、駒田):今回は全ディビジョンが、勝利のための覚悟を全身全霊で表しているようなシーンが続くので、言わば全編通して「決めシーン」ですね。しかも、その勝敗の決定権を「観ている人に委ねます」というかたちの映画なので、設定も熱いです。この投票システムを導入することを前提でこの映画の制作が進められてきたのかと思うと、制作陣の熱量が凄く感じられるんです。「ヒプノシスマイク」という作品は、これまでもたくさんの挑戦を続けてきたプロジェクトなんですけど、この映画でもう一発ものすごい話題を世間に投下できるのかなって思うと、本当に楽しみです。
神尾:これは話題かっさらっちゃいますね。今回のバトルは、映像を通して感じるパフォーマンスの熱量がすごいんですよ。特にFirst Stageの「ディビジョン対ディビジョンのバトル」は、お互いが同じくらいの熱量で戦っているからこそ、投票が難しいんです。ディビジョンごとの個性もすごく出ていますし。そこもすごく楽しいですね。


──Second Stageのヨコハマ・ディビジョン MAD TRIGGER CREWの楽曲“Choice Is Yours”は、山嵐のメンバーKOJIMAさん、KAI_SHiNEさんと湘南乃風のHAN-KUNさんが作詞を、作曲を山嵐・HAN-KUNさん、編曲を山嵐が手掛けています。ミクスチャー・ロックのサウンドにキャッチーなサビが乗る素晴らしい楽曲に仕上がっていますよね。
駒田:山嵐さんには以前、シンジュク・ディビジョン 麻天狼とのバトル曲“DEATH RESPECT”(2018年11月リリース)を書いていただきましたし、大阪城ホールで開催された4thライブ(2019年9月に開催した「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-4th LIVE@オオサカ《Welcome to our Hood》」)でのバックサウンドも務めてくださって、ヨコハマとしても縁の深いアーティストさんなんですよ。そしてHAN-KUNさんもやはり神奈川のサウンド感はわかってくれている方ですし、本当に光栄でしたね。
神尾:楽曲自体もすごく激しかったですし、とにかくたくさん聴き込んで練習しました。
駒田:山嵐チームとHAN-KUNさんの間で完成したデモを、自分達がもう一度構築し直すっていう作業なので、緊張感がすごかったんですよ。自分たちの力でより素晴らしいものにできるように気合いがはいりました。ヨコハマは「勝利」に対しての渇望が強いので、最終的な頂(いただき)の景色を左馬刻、銃兎、理鶯に見せてあげられるように、一生懸命レコーディングしました。

