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INTERVIEW : ONE LOVE ONE HEART

ONE LOVE ONE HEARTの最新アルバム『ゆれる青春』から感じたのは、大人の魅力だった。インタヴューや撮影をしているときは、わちゃわちゃと仲良しな姿を見せる9人。しかしライヴや音源では、楽曲の世界にどっぷりと入り込み、しっかりとしたパフォーマンスでオーディエンスの心を掴む。個人としてもグループとしても、年を重ね少しずつ大人へと近づいていくラブワン。『ゆれる青春』の日々を過ごしながら、2025年も着実に前へと進んでいくのだ。
インタヴュー&文 : 西田健
写真 : MANAMI
辞書くらい分厚い熱い想いが詰まった曲
──すっかり年も明けましたが、皆さんにとって昨年2024年を漢字一文字で表すとしたら、どんな年でしたか?
飯塚瑠乃(以下、飯塚):私は「大」という字ですね。私自身20歳という節目を迎えて、成人式にも参加しましたし。「もう自分は大人なんだな」って感じた1年でした。


藤咲碧羽(以下、藤咲):私は「彩」です。なぜかと言いますと、2024年はいろいろはじめての経験をさせていただくことが多くて、すごくカラフルな年だったので「彩」です。
洸瑛:僕は「笑」です。2024年はたくさん笑って、たくさん泣いて、大人になれた1年だったと思うんです。あとはこの前見た「M-1グランプリ」がとても面白かったからです(笑)。あれを見て、僕もみんなを笑わせられる存在になりたいなと思いました(笑)。
久昌歩夢(以下、久昌):僕の2024年の漢字は魅力の「魅」ですかね。2024年は結構いろんなアーティストさんの楽曲を聴いたりしていたんです。そのなかでもリスペクトしているNissyさんの良いところを自分の中では取り入れて、魅力を磨いて成長できた1年だったなと思います。
──2024年12月8日には〈I’M A SHOW〉にてワンマン・ライヴ〈Road Movie〉が開催されました。すごい熱気でしたね。
久昌:ありがたいことにソールド・アウトしまして、たくさんの人に見てもらえて嬉しかったです。「ラブワン、愛されてるな」と思うと同時に、これからもっと愛されるグループになりたいと思えるライヴでした。
藤咲:みなさん涙してくれたり、ラブワンのペンライトを振ってくれたりして、温かい気持ちが見えて幸せな時間でしたね。


──そしてさらに2025年1月29日、ONE LOVE ONE HEARTの3rdアルバム『ゆれる青春』がリリースされます。今作はどのような作品になりましたか?
久昌:これまでは青春を感じられる楽曲をメインにしていたんですが、今回は初めて挑戦する曲調がいくつかあります。大人っぽい曲だったり、セクシーな曲もあって、いろんな一面が見れるアルバムになったと思います。
飯塚瑠乃(以下、飯塚):これまでは若さ全開だったんですけど、今回は、大人になっていく成長過程が詰まった一枚になりました。前回のアルバムとも違う楽しみ方ができると思います。
──せっかくなので1曲ずつお話を伺います。1曲目の“物語はここから”。こちらはラブワンらしさもあり、前作『愛せ、至極散々な僕らの日を』からの地続きな感じがしますよね。
藤咲:この楽曲は、今まで出したことがないキーを出したりもして、私たちにとってもレベルアップできた曲です。「私たちの物語はここからなんだよ」ってメッセージ性がいちばん強い楽曲だと思うし、踊っているときに他のメンバーの熱気を感じるんですよ。もう辞書くらい分厚い熱い想いが詰まった曲です。内に秘めた熱さがたくさん滲み出ていて、「もう、熱っ! 」って感じです。
洸瑛:音はすごくオシャレなんですけど、メッセージ性はかなり強い曲になっています。歌詞に注目してほしいし、いろんな視点で聴いてほしいです。歌詞でいうと、2サビの「教科書探したって見つからないから ほらほら信じた道を描いていこう」が好きなんです。僕自身もお手本がないとどうしたらいいか分からないタイプだったんですけど、こういう背中を押してくれる言葉があるとすごく力をもらえますね。
──2曲目の“召し上がれ青春”。こちらはyuba寝さんが作詞・作曲を担当しています。
久昌:これは本当に今までやってこなかった楽曲ですね。セクシーさも、大人っぽさもあります。椎名林檎さんみたいなイメージですね。メインで歌っているのが洸瑛と藤咲碧羽とイーチなんですけど、そこの掛け合いが最高です。ダンスも激しいのに、力強い3人の歌声がマッチしていて、大人な雰囲気が出ていてアルバムの中でもおすすめな曲です。
──「正気の沙汰 アブラカタブラ 奥歯ガタガタ がしかしダンス バウンス知らないプラマイゼロ」みたいなラップの歌詞もすごくかっこいいですよね。
藤咲:ラップは結構みんな歌っているんですけど、やっていると楽しいですね。
飯塚:この曲はゆっくりだったり、忙しくなったり、展開がおもしろいので楽しみながら聴いてほしいです。

