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INTERVIEW : 豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL

豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOLの最新作『突破』。これまでに増してバラエティーに富んだ今作には、メンバーの「こういう楽曲が歌いたい」という気持ちが反映され、それがこの個性を生み出しているのだ。これまでの持ち味であったポップな楽曲やロック・ナンバーはもちろんのこと、クールなR&Bチューン、ガール・クラッシュにまで挑戦した気合いの入った一作。ぜひ、これを聴いて彼女たちの限界を“突破”したいといいう想いを感じてほしい。
インタヴュー&文 : 西田健
写真 : 大橋祐希
こんなにかっこいい曲になっているとは…!
──2024年も残りわずかですが、振り返ってみていかがですか?
レオナエンパイア(以下、レオナ):今年の5月から9月にかけて開催した〈MONSTER VENOM TOUR〉で、新曲を毎公演1曲ずつ披露していて、それが大変でした。ライヴ前の一週間で振りを付けて、練習して、すぐ披露、みたいなスケジュールだったんです。とにかく必死だったので、成長できたんじゃないかなって思ってます。
モモチ・ンゲール(以下、モモチ):4人体制になったから、ひとり当たりの歌割りも増えたし、ポジションの作り方や向き合い方も変わっていきました。ナオがしっかりかっこよく見える振りを作ってくれていて、スキルアップもできたと思います。
ナオ・オブ・ナオ(以下、ナオ):今回のツアーからは、盛り上がれるだけじゃなくて、自分たちの大人っぽい部分を魅せられるような振り付けを意識して作りました。とにかくめちゃくちゃいろんなグループの動画を見て、「どんな構成で踊ってるんだろう」ってかなり研究しました。
アイカ・ザ・スパイ(以下、アイカ):今回のツアーは手売りのチケットを販売していて、みんなで勝負する企画をやってたんです。完売したり一位だったりするとソロ曲披露のご褒美、最下位の人は罰ゲームがあるんです。レオナは2週間敬語だったし、モモチは3週間毎日TikTokライヴをやっていました。レオナはファイナルで最下位だったので、毎公演ギャグを披露してます(笑)。
レオナ:そうなんです。クロちゃんに「ギャグやりな」って言われたのでやってます(笑)。
──バラエティ感がモンアイっぽくていいですね。
アイカ:遊び心のあるツアーで、楽しかったですね。


──12月25日にはフル・アルバム『突破』がリリースされます。豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOLとしてははじめてのアルバムですね。
モモチ:「豆柴の大群」と「都内某所」の要素に加えて、「MONSTERIDOL」としての新要素を入れたアルバムになりました。曲調もロックやEDM、K-POPらしい曲も入っていて、バラエティーに富んだ作品に仕上がったと思います。
レオナ:今回のアルバムには、各メンバー1曲ずつ「こういう曲をやりたい」という希望を伝えて作った曲が入っています。そのおかげで振り幅が出たのかもしれないです。
──ではさっそく1曲ずつ聞いていきます。まずはSEの“突破 of iNTORODUCTiON”。これは一発目からお祭り感がありますね。
ナオ:この曲は急にスタッフさんから「『突破!突破!』って言ってる音声をください」って言われて、何もわからず、4人で「せーの、突破!突破!」って言って送ったんです。それがこんなにかっこいい曲になっているとは…!
モモチ:この曲はいまライヴのはじまりの時に使っているんです。最初はワクワクしたよね。
ナオ:先日のツアー・ファイナルでは法被を着て和楽器を持って登場したんです。みんなノってくれてて、イントロって大事なんだなって思いました。追加公演の沖縄公演では、「イーヤーサーサー」の声や波の音が入った沖縄ヴァージョンで登場しました。実は他にもいろいろなヴァージョンを作っているので、ぜひライヴで聴いてほしいです。
──2曲目は“HiGH HOPES”。これは作詞・作曲をHi-yunkさんが担当したロック・ナンバーですね。
モモチ:私たちの心情に寄り添って書いてくれた曲です。見守ってくれてるテイマー(豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOLのファンの総称)のみんなにも物語が伝わってくれるんじゃないかなと思います。ツアーの最初に披露したんですけど「この曲を聴いて、前向きに活動していくんだと思って嬉しかった」っていうテイマーのポストを見て、モンアイのこれからの指標になる曲だなと思いました。
ナオ:この曲はラスサビ前にシンガロングするんですけど、「いつも覚えてきてね」って言ってます(笑)。ライヴをするごとに、歌ってくれる人も増えてきて、一体感が生まれていくのが楽しいです。
Hi-yunkとナオ&アイカのインタヴュー記事
──2曲目は“イカサマダンス”です。テンションの高いポップ・チューンですね。
モモチ:これは篠原ともえさんの“ウルトラリラックス”をイメージして作ってくれました。カラフルな衣装やこの曲のおかげもあって、最近ライヴに子どもたちが来てくれるようにもなったんです。お父さんお母さんも一緒に来てくれて、年齢層の広さを感じるようになりました。
レオナ:振り付けはパワーパフボーイズさんにイントロとサビを作ってもらって、他の部分はモモチと私で作りました。私たちが作った振りでの見どころはダンスブレイクです。初めて聴いた時に宇宙っぽいなって思って、ふわふわしてる感じからカッコいいダンスに切り替わるギャップで表現しました。ナオがかっこいいのでぜひ見てください!
ナオ:いつもは私が振りを作るんですけど、曲のイメージ的にパワーパフボーイズさんが最適だと思ったのでお声掛けしたら快諾してくださいました。パワーパフボーイズさん的には、最初のロデオダンスがアイドルに踊らせる振りじゃないと思ってたらしいんですけど、私たちは一発で気に入っちゃって(笑)。振り入れ当日に「OK出してもらえると思ってなかったです!」って言われました(笑)。
──歌詞もコミカルですね。
モモチ:“いつでも全力バカなやつ”とか“いつでも全力あたまわる”の歌詞が、アイカに振り当てられてるのが、愛だなあって思いました(笑)。
アイカ:もうなんかそういうキャラです(笑)。

