今作がいまの6人でのラスト・アルバム
──いろんな楽しみ方があるんですね。アルバムはインスト楽曲“We are...”から始まりますが、これはライヴのSEで使用されていたものですよね。
川瀬 : そうですね。overtureです。
村星 : ファンの方からもovertureを音源化してほしいという声をいただいたので、今回のアルバムでフルストリングスで収録できるのが嬉しいですね。

──それぞれの推し曲を教えてほしいです。
川瀬 : うわー迷うなー。いろんなジャンルでの1番があるからなー(笑)。
──2曲でもいいですよ(笑)。
葵 : 私は“don’t say love”と“ティーンスピリット”ですね。“don’t say love”はどちらかというと大人な感じで、ティーンスピリット”はまさしくティーンの頃をイメージした曲になっていて、その対比が好きです。“don’t say love”では、アイドルって本来愛を振り撒く立場なのに、「愛と言わないで」というんですよ。その重い感じがかっこいいですね。一方、“ティーンスピリット”は若い気持ちになれて。初心を思い出して、「踊れ、本当の私」って思います(笑)。
茜 : 私は“Glow-up-Days”と “カノープス”の2曲が推し曲です。“Glow-up-Days”は、最初のギターサウンドが心臓を掻き立てて、その後爽やかなテイストで「眠れない夜 星を数えた」と歌い出すのが好きです。でもサビになると自分を肯定してくれるんですよ。落ちサビとか2番サビ終わりに弱音を吐いているのも人間らしいなと。 “カノープス”は、その前の“Rising dream”、“wonder little love”、“TAiLWiND”の3曲は成長する段階の曲のような気がするんですけど、“カノープス”ではひとつ大人になった気がするんです。「『元気かな?』 一行のメッセージ」「『綺麗だね。』 一行のリプライ」とかで、SNSを使い始めたのかなとか思ったりして。“don’t say love”は大人っぽい曲なので、この曲が1番変化している過程にいるように思えます。
村星 : 私は“Rising dream”と“Glow-up-Days”が好きです。“Rising dreamはまたいつもとは違った応援ソングですね。「maybe... 電車を一本見送ったから take me きっと素敵なとこに行ける」の部分もすごいポジティヴですよね。振り付けも楽しいしかっこいい曲になっています。 “Glow-up-Days”は「不器用な生き方」に落ち込むことがあっても「今の私が好きだ」と肯定する歌詞がすごく好きです。最後は「隠していた心の声を上げて大人になるんだ」と決意を表しているのも良いですね。
芹澤 : 私もりじゅちゃんと一緒で“Rising dream”が推し曲です。「見つけたい もう一度 それは新しいものじゃなくて良くて」とか、目標を見失った時に聴くと熱くなれるんだろうなと思います。「これは誰のためのstory 私でしょ」とか、グループだけど1人1人の人生があって、それぞれ生きていく姿と重なるし、好きな曲です。
結城 : 私も“Rising dream”は好きですね。ロックテイストではあるんですけど爽やかなところがいいなと思います。あと、“つなぐ”も推し曲です。“Rising dream”とは反対のバラード系の曲なんですけど、歌詞が泣かせてくるんですよ。最近毎日聴いて黄昏ているんですけど、今作がいまの6人でのラスト・アルバムということも含めて別れや新たな出会いが浮かんでしまいますね。

──“Rising dream”と“つなぐ”の“don’t say love”3曲は小説を書かれた中村彼方さんが作詞を担当していますね(“つなぐ”はオーノカズナリとの共作)。
結城 : そうなんですよ。小説を読むと、またいろんな感情が生まれますね。
川瀬 : 私の推し曲は“スーパーガール★センセーション”と“つなぐ”です。“スーパーガール★センセーション”は完成した曲を聞いてすごく可愛い曲だなと思います。無重力なふわふわ感とか女の子らしさが出た曲になったんですけど、ダンスは結構バキバキで、そのギャップがいいですね。あと、“つなぐ”に関しては6/8拍子なので、結構難しかった思い出があるので、聴いてほしいんです。私はこの曲が人生で最後にレコーディングした曲になったので、すごく思い入れができた曲になりました。「いつもの朝でも」という歌詞は、“Believe”(桜エビ〜ず時代の楽曲)の歌詞から取っていたりして、そういうところも思い出深い曲になりました。
結城 : “つなぐ”をライヴでやったら泣きそう…。最後あたりの「そばにいたいよ だけどサヨナラ」とか。しかもそのパートがあやめちゃんなんですよ。初披露だけは泣かないようにしたいです。
──先行配信されている“wonder little love”、“TAiLWiND”、“コズミック・フロート”も素敵な曲ですよね。
川瀬 : “wonder little love”は爽やかですね。初恋が明るく描かれているからこっちも応援したくなります。絶対諦めないでほしい(笑)。
村星 : “TAiLWiND”は別々の道を進むけど、お互い頑張ろうという関係性に友情を感じます。「いつだって 味方でいるよ」の部分でいつも泣きそうになっちゃいます。今回のアルバムには、泣きそうソングが多くて。でも泣いちゃうと鼻が詰まって歌えなくなっちゃうので我慢しているんですけど、学校の青春を思い出させてくれる曲ですね。
結城 : “TAiLWiND”は新生活にぴったりですね。別れたときには新しい生活が待っているわけだから、「履きづらい靴の カカトが刻むBPM」でわかるように、ワクワクと焦りでいっぱいになるんだなと思います。寄り添いながら頑張って生きようと思わせてくれる1曲ですね。
川瀬 : “コズミック・フロート”は音源とライヴだと印象が違いますね。ライヴだと盛り上がるんですけど、音源の段階でそんな風になると思わなくて。でもライヴの前半でも後半でも違った盛り上がりを見せると思います。最初だと勢いある感じになって、最後の方だと一体感を感じられる曲になるかなと。
