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INTERVIEW : MAPA

はじめて聴いたときから、MAPAの最新シングル「Snowbud / BIGHOUSE」が頭から離れない。2曲ともである。どちらも系統の全然違う楽曲ではあるが、とにかくメロディーがキャッチーで、ついつい口ずさんでしまいそうなパワーがある。2023年は怒涛の勢いでツアーを回り、メンバーそれぞれが力をつけてきた彼女たち。2024年は、ドラゴンのごとく大暴れしてくれることを期待している。
インタヴュー&文 : 西田健
撮影 : つぼいひろこ
「好き」という言葉を使わずに、どう表現しようか
——もう年末ですけど、今年2023年はどんな1年でしたか?
宇城茉世(以下、宇城):夏に「SUMMER SHOOTER/らぶぴ」を出させていただいて、冬に「Snowbud/BIGHOUSE」を出すので、例年より季節を意識した1年だったかなと思います。
神西笑夢(以下、神西):確かに。普段生きていたら季節をあまり気にしないんですけど、今年は特に季節を意識しましたね。個人的には体調を崩したこともあって、健康の素晴らしさを実感した1年でもありました。
紫凰ゆすら(以下、紫凰):今年は衣装も4回変わっていたんですよね。年に4回も違う衣装を着させていただくのは貴重な体験でした。毎回AMNIのデザイナーのFukaさんが担当してくださっているんですけど、どれも素敵な衣装です。そういう意味でも楽しい1年でした。
古正寺恵巳(以下、古正寺):今年はMAPAが活動開始してから1番ツアーに出た年だったと思います。年始に〈TOKYO PINK FES TOUR 2023〉があって、「怪獣GIGA」のツアー(〈怪獣ちゃん大行進グヮーオーッ!グヮオーッ!ツアー〉)、その後〈METAMUSE μ ×MAPA スプリットツアー みゅーまっぱさまーぱふぇ☆2023〉があったり、12月からは〈Snowbud tour〉もありますし。こんなにツアーをまわったのははじめてでした。
——今年の夏、MAPAはMETAMUSE μ(現:ZOC)とのスプリットツアー 〈みゅーまっぱさまーぱふぇ☆2023〉を回っていましたよね。ツアーの思い出を聞かせてください。
古正寺:METAMUSE μは同じ事務所ではあるけど、別のグループとずっとツアーを回らせてもらうことは私も初めてだったので、たくさん刺激をもらえました。アンコールのときに、2組で一斉に出て歌ったんですけど、それが楽しくて。最初の頃はただのアンコールだったんですけど、回を重ねるごとに「みゅーまっぱ」コールになってきて、それも嬉しかったですね。ツーマン・ツアーならではの光景でした。
宇城:MAPAもμも4人だから人数編成が同じなんですよ。だから人数比を言い訳にできないし、先輩グループであるけど負けたくないという思いは密かにもっていました。だから毎公演緊張しましたね。あとアイドルになってから、東名阪以外を回るのが初めてだったんですよ。μ ×MAPA ツアーでは10都市を回ったんですけど、人生で行くのも初めての都市ばかりで。その土地その土地の空気感や、MAPAを知らない方との出会いがすごく印象的でしたね。またいっぱい回れるように頑張りたいです。
紫凰:ライヴに行くハードルって、人それぞれだと思うんですよ。やっぱりライヴ会場が住んでいる場所と近い方が行きやすいですし。今回は10都市も行かせていただいたことで、いろんな地域に住んでいる方と会えて嬉しかったです。逆に1箇所だけじゃなくて、いろんな都市でのライヴに付いてきてくださる人もいたんです。全通してくれる人もいましたし、きてくださった方皆さんに感謝しています。
神西:ツアーが毎回土日だったんですよ。だから毎週土日にライヴをする生活リズムになって、ファンの人と週末に会うのが新鮮で、楽しい日々になりました。ツアーで披露した曲は、いままでMAPAでやったことのない曲調のものばかりだし、人数も多くて歌割りも細かくなったので、今までにないような動きをすることが多くなりました。μ先輩や振付師のり子ちゃんの動きを見ようと意識しましたね。


——今年はMAPAとMETAMUSEのスプリットシングル「いちご完全犯罪 / 猫の国」もリリースされましたよね。
古正寺:MAPAの曲はsugarbeansさんが編曲を担当してくれるんですけど、このシングルは編曲が大久保薫さんなんですよ。大久保さんは、ZOC(METAMUSE)やモーニング娘。さんの曲を作っていた方で、もちろん楽曲も聴いていたので、「きたっ!」って思いました(笑)。刺激をもらえましたし、嬉しかったです。“いちご完全犯罪”は一見甘い感じですけど毒があるし、“猫の国”もかっこいい曲なので、パフォーマンスのとき体力がもっていかれるんですよ。今回のツアーでかなり鍛えられました。
宇城:いつもと違う箇所が筋肉痛になりました。疲れる部分が違うというか。単純に普段は4人でやっているのがあるのかな。
紫凰:振り付けは雅雀り子さんが作ってくれたんです。今までのMAPAの曲も可愛いんですけど、特に今回のスプリットシングルは可愛かったです。普段との振り付けの違いが新鮮で楽しかったですね。
神西:最初に曲を聴いたときは、可愛いだけじゃない曲だなと思ったんですけど、MVがすごく可愛くて。ここまで可愛さを感じる曲を歌うこともなかったので嬉しかったです。

