私は普段、お行儀が良いめかもしれないんですけど
──楽曲それぞれの聴きどころも聞いていきます。まずは“NEW HORIZON”からお願いします。
朝陽 : 私はラスサビの「さぁ絶望の街を今日も駆け抜けて行くんだ もう一歩もう一歩 傷だらけの僕らと」という歌詞が好きですね。歩んできたそれぞれの人生、大変なこともたくさんあったかもしれないけど、PRSMINと出会ったことによってこれからは一緒に歩んでいこうよという気持ちが伝わればいいな思っています。
仔羽 : みんなで最後に「大丈夫がきっと 溢れてる世界だよ だから輝けるんだよ」という部分が、自分たちの気持ちを肯定してくれる気がするんです。自分たちの曲だけど、この曲に救われるなって思います。
NiR : 自分はアイドルとしてファンの人に寄り添えるような人物でありたいっていうのがずっとあるんです。だからこの曲の歌い方には優しさと強さの共存みたいなものを意識しました。
シアン : 全体的にはこの曲は優しく手を差し伸べたり、隣で寄り添ってあげるようなイメージで歌ったんですけど、〈勝鬨の準備万端さ〉という歌詞だけは背中を強く叩いてあげるような、優しくて明るい歌い方にしました。自分が後から聴いても元気をもらえるような歌い方にすれば、聴いてくれる人にも届くかなって思ったんです。
三雲 : 私は、歌い出しのパートをいただいたんです。最初は「えっ?私からはじまるの?」って思いました。MVも自分のアップの顔ではじまるから、ほんとに公開までめちゃめちゃドキドキしました。良い感想をいただいたので今はすごく安心しています。
──この曲はMVも素敵ですよね。
シアン : 本当にたくさんの人が関わってくださいました。CGもすごいです。
朝陽 : この5人のPRSMINで、はじめて砂丘に行って撮影したんです。撮影の日、まゆりがずっと緊張して、 時間まで鏡の前で「練習してくる」って言ってて、それがめっちゃ可愛くて(笑)。
仔羽 : 撮影の日は、ずっと緊張してました。1人1人撮るんですけど、メンバーみんなすごすぎて、それを見てるときにもうすごすぎて「もしかしてみんな女優?」みたいな(笑)。
朝陽 : まゆりが最後だったんだよね。でもちゃんとできてましたよ(笑)。

──次の曲は“選手宣誓”ですね。
朝陽 : この曲はレコーディング中、Rockwellさんに何回も「ロックだね!」って言われましたね。生まれてはじめてAdoさんのような、がなるような歌い方をしました。歌詞に表情をすごくつけて歌った曲なので、それを全体を通して感じてもらえたらいいなって思います。
仔羽 : 私はこの曲のあやのがめっちゃ好きなんですよ。「こうやって歌い方を変えたらこんな違う顔に見えるんだ」って、メンバーだけど感動しちゃって尊敬しちゃって。すごく勉強になりました。
NiR : “NEW HORIZON”とは曲調が違って、みんなで手を繋いで走って行くみたいなイメージの曲ですね。最後の「まだまだここから」は自分が歌わせてもらってるんですけど、ここは背中をバンッ!と押してあげるような気持ちで歌いました。
シアン : この曲の私のパートが、いつもの私の性格とは 違うんですよ(笑)。私は普段、お行儀が良いめかもしれないんですけど、「お行儀よく 待て!なんて出来ないお年頃」とか、「予定調和なんてぶっ壊して」とか強気なパートの歌詞をいただいたので、そこはなりきって力強く歌いました。笛の音がするところの振り付けがおもしろいので、そこをライヴの時にはチェックしてほしいです。
三雲 : 私は落ちサビの「不確定要素多めの 僕らだけのストーリーを」っていうところを歌わせてもらっているんですけど、そこから転調するので、そこは優しめに歌っています。1曲全体通して完成したものを聴いて、すごく良い表現ができたなって思いました。

──4曲目の“エトワール”はどうでしょう。
三雲 : この曲は歌いこなすのがすごく難しかったですね。
朝陽 : 私、なつみのが歌ってる落ちサビのところ、すごく好きだよ。
三雲 : 本当に?ありがとう。
朝陽 : なつみはいつも歌詞割りを自分で持ってきて、それがくしゃくしゃになるまで書いたり、歌ったりしていているんです。
三雲 : みんなやってると思うけど、自分なりに「こういう風に歌おう」みたいなのは事前に一応考えて行ったりしていますね。
朝陽 : これ、PRSMINで初めてダンスパートがあるんですよ。間奏部分が壮大な感じで、「スーパーまゆりタイム」になっています。ここはかなりの見せ場なので、ぜひライヴで見て欲しいです。
仔羽 : そこはお楽しみにしててください(笑)。この曲の主人公は、ちょっと迷いがあるのかなって思っているんです。だから、迷いながらも進んでいくみたいな、自分の中に芯があるような歌い方で歌わせていただきました。
シアン : 確かにミニアルバムの中で、この歌の主人公が1番傷だらけな気がします(笑)。でも最終的にこの人は傷だらけでもちゃんと進んでいけるんですよ。そういう強さがある歌ですね。
