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INTERVIEW : ハナエモンスター(豆柴の大群)

育成プロジェクトWAggの時代から数えると、WACKとして活動している歴史も長いハナエモンスター。豆柴の大群としても、WACKとしても大きな変化が生まれているいま、彼女は一体なにを思って活動しているのか。今回はこれまでのことを振り返りながら、彼女自身が気づいた自分たちの強み、そしていま抱えている弱点について話を訊いた。
インタヴュー&文 : 西田健
写真 : 大橋祐希
清 竜人さんの曲が大好きだったんです
──2月22日にはサード・アルバム『MAMEQUEST』がリリースされますね。KENJI03さん(BACK-ON)をはじめ、木幡太郎さん(avengers in sci-fi)、大森靖子さん、須藤寿さん(HiGE)、前山田健一さん(ヒャダイン)、清 竜人さんという豪華クリエイター陣が参加されていますが、ハナエさん的に今作はどんなアルバムになりましたか?
ハナエモンスター(以下、ハナエ) : “冒険”というコンセプトが私たちの再スタートにぴったりですね。戦い、死、再生のようなテーマがそれぞれの曲にふられていて、新曲8曲がストーリーとして繋がっています。アルバムとして最高なので、早く聴いてほしいです。
──推し曲をあげるとしたら?
ハナエ : “Re:Birth”と“暖かくてね冷たい夜を越えて”です。
──まず“Re:Birth”を選んだ理由は?
ハナエ : “Re:Birth”は、「人間ひとりじゃなにもできない」という思いがこもっていて、ラヴソングみたいで好きですね。これはメンバーひとりずつ歌詞を書いて、作曲してくださった須藤(寿)さんと「どういう意味を込めたの?」って打ち合わせをしたんです。そのなかで、「ゲームでも誰かが再生の魔法や薬をくれたりして復活するよね。だから人って結局ひとりじゃ再生も復活もできない。だから助けてくれる誰かが必要なんだ」という曲になりました。
──“暖かくてね冷たい夜を越えて”はどうですか?
ハナエ : この曲はエンドロールがテーマなんですけど、それぞれの楽曲のストーリーを包み込んでくれるところが好きです。私はもともと“暖かくてね冷たい夜を越えて”を書いていただいた、清 竜人さんの曲が大好きだったんです。
──なるほど。清 竜人さんはこれまでの活動のなかで音楽性も変化していますが、彼の音楽にはいつ頃出会われたんですか?
ハナエ : 清竜人25さんの頃に知ったんですよ。そこからソロの曲も聴くようになりました。父親とふたりで清竜人25さんの動画を沢山見ていたので、ずっと好きだった方に曲を提供していただくのは本当に夢みたいな話です。

──少し時期は遡りますが、昨年〈MUST CHANGE PROJECT〉について聞かされたときの率直な気持ちはどうでしたか?
※〈MUST CHANGE PROJECT〉とは
12月7日にリリースされた『MUST CHANGE』の各メンバーそれぞれのCD売上枚数、そして"WE MUST CHANGE TOUR"での成長度合いを加味し、優勝メンバーはソロ・デビューが決定。一方で、CD売上枚数とツアーでの成長が見込めなかったメンバーは、新メンバー合宿オーディションへ参加するという企画。オーディションの様子次第では、既存メンバーでも、新メンバーと入れ替えで豆柴の大群を去る可能性も伝えられていた。
ハナエ : 企画を伝えられたときは、「私たちはそこまできてしまっていたんだ」って思いました。表には見えてない部分で、自覚はあったんです。渡辺さんにはそういうところも全部見透かされていたんだと思います。
──その企画のなかでリリースされた曲“MUST CHANGE”については、どういうふうに受け止めましたか?
ハナエ :以前リリースした“今”という曲も、渡辺さんからのメッセージが強い曲だったんです。そのときはメンバーで「この歌詞は私たちへのイエローカードなんじゃない? でもポジティブな感じだから多分応援歌だよ」って、気づいてないふりをしていたんです。それから“MUST CHANGE”のストレートな歌詞を見たとき、これはレッドカードだなと思いました。
