8年やってきて、いろんな青があるんですよ
──一方、「ノミニー」のようなファンキーな曲はどう歌いましたか?
青柳 : 違う苦しさみたいな。「息のしかた」は、自分的には隠している部分みたいな気持ちを出さなきゃいけないから、苦しゅう苦しゅうて(笑)。でも、「ノミニー」は逆にめっちゃ「もうライヴだぜ!」みたいな気持ちで歌った記憶があります。楽しむ感じで。
綾瀬 : 私的には「飴玉」と「ノミニー」はかなり自由に歌った曲で。自分の中で引き出しをもう一段作るために試行錯誤したり、こういうアプローチもやってみたいと思ったり、「あれもこれもやりたい」みたいなものがかなり出てきちゃって。渡辺翔さんと話し合いをして作れたので、「すごい楽しいー!」ってなりましたね(サムズアップしながら)。
月雲 : 私は翔さんから「こういう感じで」っていうのを、普段はあまり言われずにレコーディングするんですけど、この曲では言われた記憶があって。いつもが言われなさすぎなのかもしれないんですけど(笑)。「もっと強く」みたいなことを言われ続けた気がします。
広瀬 : 翔さんから「もっとテンション上げてみよう」とか「語尾切ってみよう」っていう風にアドバイスをいただいて、テンションを高めにして歌うのが印象的でした。同じ歌詞が2回出てきたりするんですよ。そこがメンバーの個性が出るポイントで、同じパートでも全然違うアプローチになったりするんです。私もいろんなパターンで歌ってみて、最終的に選ばれたのが、「これが広瀬さんらしいね」みたいな語尾が上がる感じのやつだったりして。楽しみながらレコーディングできました。
──アルバム最後の「スターレット」は、3分未満で終わりますが、歌で様々な表情を見せていますね。
綾瀬 : 私、レコーディングで大泣きして(笑)。希望があまりに強すぎて、光がもう眩しすぎて、「私にはこんなキラキラした歌詞は歌えないよ!」って思っちゃって。暗闇で生きてる人間なので、基本的に(笑)。悩んだ曲なんですけど、セトリに入ってるとファンの方にすごく喜んでもらえて、ツアーで育てていくうちに、自分の中でも大事な曲になってきて、私の正直な気持ちで今「スターレット」が歌えるようになってきて。自分の心の成長とも言うんですけれども(笑)。アルバムの最後に「スターレット」が来るのは思い入れがありますね。
青柳 : 私も泣いた気がするんですよね。この時、情緒不安定だったんですよ。歌詞的に「ありのままの僕のままで愛してほしい」みたいな感じで、そのときめちゃくちゃそう思ってたんで、「そう思ってる」って思いながら歌いました(笑)。生誕祭の時のMCを、自分のブログに書いたことがあったんですけど、曲をつくってくださったクレナズムさんがそれも見てくれてるのかな、みたいな気持ちになって(笑)。それは嬉しかったポイントですね。
広瀬 : 「スターレット」がCYNHNの中で一番短い曲なので、その中でしっかりストーリーを伝えようって意識しました。すごくパワーをもらえるし、それを聞いてくれる人にも伝えられるように、CYNHNの中でのあたたかみを出せるようにしたいなって思いましたね。
月雲 : みのりちゃんと同じなんですけど、歌詞を伝えようとして歌ってる感じがします。最後の部分は、ライヴでは踊らずにみんなの目を見て歌って、みんなで手を振りながら一体感がある感じで、あたたかい空気になるように歌ってます。
──今後のCYNHNについてですが、3000人キャパの会場を目指すという目標は変わってないんですか?
青柳 : 変わってないですね。8年やってきて、いろんな青があるんですよ。うまくいかなかったとか、でも逆に救われたとか、そういう今までの全部のものを背負って、CYNHNで一番大きいところまで行きたいって思っていて、その過程の中に3000があるだけなんです。諦めてないし、行くつもりだけど、それだけが目標とかモチベーションとか、そういうわけではない感じです。やっぱり一瞬でもCYNHNを好きになってくれた人とか、今までのお仕事で一緒に関わってくださった方とか、一緒にやってきたメンバーとか、全部のCYNHNっていうものが、この4人の背中にあるんですよ。それを全部連れて一番でかいところまで行くっていうのが私の中にあります。
広瀬 : 水を使った演出をやりたいです。水が似合いすぎて、CYNHNのために水があるんです(笑)。そういう演出が似合う世界観の曲が多いから。今回『INVERSIOИ』で赤も出てきたから炎もやりたいし、そういう壮大な演出を使ったライヴをしてみたいなっていうのはずっとあります。
月雲 : 町の中のでっかい広告とかに載りたいです。アイドルのことを知らないような人も触れられる機会があったらいいな、みたいな感じがありますね。
綾瀬 : 「行けるところまで行くつもりだし、誰のことも置いていかないつもりだし、そこにあなたがいてくれたら嬉しいな」という気持ちがあります。CYNHNというコンテンツって、一つの居場所だと思ってるので。その居場所をどんどん大きくしていった先にある景色を全員と見たい。諦めてることとかは一つもないので、これからも挑戦し続けていきたいです。(照れて)キャッ!
月雲 : 今なんか「プロフェッショナル(仕事の流儀)」みたいだった(笑)。
綾瀬 : 恥ずかしい、やめてよ!(笑)

ポストロックに挑戦したCYNHNの新境地
LIVE SCHEDULE
〈CYNHN 8th Anniversary LIVE Octablue〉
日程:2025年6月8日(日)
会場:東京キネマ倶楽部
時間:開場17:00 / 開演18:00
タイトル未定 × fishbowl × CYNHN スプリットツアー
〈BLUE LINE SWINGER〉
日程:
5/6(火/祝)愛知:名古屋 Electric Lady Land
5/18(日)東京:Spotify O-WEST
6/22(日)静岡:LIVE ROXY SHIZUOKA
6/28(土)大阪:心斎橋 SUN HALL
7/13(日)福岡:ライブハウス eVOL
10/13(月祝)北海道:小樽 GOLDSTONE
※チケット情報、詳細は近日公開
CYNHNディスコグラフィー
INFORMATION
「CYNHN(スウィーニー)」とは「青色」の意味。DEARSTAGEとJOYSOUNDの共同オーディションで選ばれた綾瀬志希・月雲ねる・青柳透のメンバーに、2022春ディアステージ・パーフェクトミュージック合同VOCALIST AUDITIONにて選ばれた広瀬みのりで構成される。所属レーベルは"I BLUE"。”青”の世界観をイメージした楽曲制作、”蒼”にこだわったビジュアルや演出、楽曲の多くを手掛ける渡辺翔氏による” 碧”く等身大の歌詞に彩られ、”青い未完のヴォーカルユニット” として歌を届けている。また、振付・衣装制作・グッズデザインにもメンバーが携わり、一人一人のクリエイティブが光るユニットでもある。
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