これは、J-POPシーンに混沌と混乱を巻き起こす怪作&快作──代代代史上最狂のニュー・アルバム、完成!

2021/03/06 12:00

新しい代代代が出来上がった感じがする

──代代代って、やはり「小倉信者」の集団なんでしょうか？　小倉さんの表現したいものをやるという風に割り切っているんですか？

宮衣：小倉さんから「こうしてほしい」とか今まで言われたことないので、メンバーそれぞれが小倉さんのやりたいことを解釈して、自由にできています。

梨央：やっぱり曲がいいし、普通の状態じゃできない曲も多いので、変にプレッシャーはあります。

ヒメカノン：小倉さん的に、「代代代を通じて自分を承認してほしい欲求を託したのかな？」って感じました。

──そこに自分たちが使われることに対して抵抗はないんですか？

ヒメカノン：そうですね。曲をいただいていますし、ないですね。

出雲：さっき言ったように私も小倉さんの信者なんですかね？（笑）　小倉さんの曲が好きなんですけど、それを好きで楽しくやらせてもらっているという感覚です。

丹南：私も闇とかを抱えている感じのタイプなので、違和感みたいなものはあまりなくて。自分で解釈して表現できるのはやっぱり楽しいところではあります。

──自分たちよりも小倉さんが評価されているようで、もどかしい気持ちになったりしませんか？

丹南：昔、「音楽負けしているよね」みたいに言われたことがやっぱりあって、そこはちょっと悔しかった。今ももしかしたら思われているのかもしれない。本当に曲が良すぎるから、そこに自分たちが見合ったパフォーマンスができているのかという不安はあります。

──今はそこに負けていない自信はありますか？

丹南：前よりはあるし、そう思ってやっています。

宮衣：初期の頃はTwitterでも「音楽はいいのにパフォーマンスが良くない」ってけっこう書かれていて。自分でもそれは分かっていて。活動を続けていくうちに少しずつ、自分たちのパフォーマンスもついていけているのかな、と思いつつ、でも新曲を出す度に「みんなの期待に応えられているかな？」という不安は常にあります。

梨央：自分たちで分かっているから余計悔しかったんですよ。ただ、当時はどう直していいのか分からなくて。でも、やっていくにつれて、自分たちで分かってきたんですよ。SNSを見ていてもそういうネガティブな言葉は見なくなってきたので、ちょっとは良くなってきているのかな。

ヒメカノン：私は、小倉さんとメンバーが完全に代代代を表現をしている状態で新メンバーとして入ったので、自分が評価を下げるんじゃないかな、と不安に感じることはあります。宮衣：カノンは今までの代代代のメンバーにはいなかったタイプで。最初は「合うのかな？」って感じだったけど、カノンのキャラがいなかったからこそ、新しい代代代が出来上がった感じがする。すごい良いなって思います。

出雲：私も、過去にいろいろSNSで言われていたことは経験していなくて。カノンちゃんと同じで自分も不安はあるんですけど、小倉さんが褒められているのを見て「ぐぬぬ」みたいな感情はなくて。また信者みたいなことを言っちゃうけど（笑）、好きなので、嬉しくなっちゃいます。

──2021年4月からはリリース・ツアー「不正」が開催されます、どんなツアーを目指したいでしょうか？

出雲：前のアルバムから、新しいお客さんがたくさん来てくれていて。もっといろんな人に知ってもらえるツアーになればいいなって思います。楽しみです。

ヒメカノン：こういう楽曲に慣れていない人が来てくれる機会があったら、しんどいと思わせないように、私たちの声と踊りでプラスしていきたいです。きっと、気持ちがダウンするような曲が好きな人ばっかりじゃないと思うので。そういう人も好きになってもらえるようにがんばるのが、私たち5人のアイドルとしての役目だと思います。

梨央：どうやら今までで一番予約の数が多いらしくて。その期待に応えられるようなツアーにしたい。あとヒメといずはリリース・ツアーを回るのが初めてなので、お客さんにとっても、この5人にとっても、先に進むための良いツアーになったらいいなと思います。

宮衣：今回のツアーはいろんなところを回れるので、これをきっかけにもっといろんな地方の人にも知ってもらいたい。私は、ライヴで見る代代代が一番いいなと思っているので、ぜひライヴに足を運んで、良さを体感してもらいたいです。

丹南：このアルバムの曲をやるとみんなが分かって来ると思うし、音源通りとはいかないかもしれないけど、歌い方も変えた部分もあるので、期待に応えられるようなツアーにしたいです。

編集 : 西田健