べびきんの「変わらない良さ」をみて、ビバラッシュも「ブレずにいよう!」って
──"ビバハウス"と"べびきんハウス"ですね! 改めて振り返ると、こんなに共通点があったとは。
るいまる:そう、実は多いんですよ。大阪を拠点に活動していた初期からすごくお世話になっていて活動時期は同じくらいなんですけど、僕らにとってべびきんはライバルっていうよりも色々と参考にさせてもらう、切磋琢磨できる目標的存在っていう感じなんです。それに、関西にも色んなバンドさんがいらっしゃるんですけど、シンプルに"明るく楽しく"みたいなバンドさんって本当に少なかったんですよ。
咲吾:うん、当時は特にね。
るいまる:そのなかで系統が近いっていうのもあって、イベントで一緒になったりツーマンをやらせてもらったり、すごく仲良くさせてもらってました。
咲吾:ビバラッシュ主催のツアー〈絆パワー〉にも出たしね。お互いバンドを組みはじめた時からバンドのカラーはシンプルに「似てるな」と思ったんですよ。で、お互い今年で8年目になるのかな?
るいまる:はい。
咲吾:この8年の間にお互いバンドらしさが出てきたっていうところで、「8年やってきたんやな」っていうのを感じるんですよ。だって、当時のるいまるといまのるいまる、全然違いますからね。バンドとしても、ビバラッシュだったら"アゲみ集団"っていうところを伸ばしてきたと思うし、僕らやったら"ミュージックテーマパーク"として多彩に幅広いイメージでやってきて、最初は似てたかもしれへんけどそれぞれの道をお互い8年目で迎えられてるのは、おもしろいと思いますね。これこそ、バンドらしさやなと。
るいまる:僕らって、良くも悪くもコロコロ変えちゃうんですよね。メイクも薄くなったり濃くなったり、髪も長くなったり短くなったりみたいな。そういうのを改善したいなと思った時、咲吾さんを参考にさせてもらってたんです。
咲吾:例えば俺だったら、絶対に目の下に星が3つあるメイクは欠かさないとかちょっとしたことなんですけど、ずっと続けてることっていうのはありますね。でも、るいまるだっていまは短髪だけど、"ウニ"のイメージはもう定着してるんじゃない?
るいまる:タ……タンポポ……。
咲吾:そうやな、タンポポやな!(笑)そういうヴォーカルのイメージって大事やんな。
るいまる:やっぱりべびきんって、変わらない良さがずっとあると思うんですよ。ディズニーランドでいうミッキーマウスのスタイルが変わらないのと同じで、"ミュージックテーマパーク"っていうなかでファンの人を惑わせない魅力というか、信念がブレずに突き進むのがべびきんのいいところだと思うんです。僕はマジ典型的な気分屋で流されやすいから、そこにも良さはあると思うんですけど、変わらない良さ、ブレない強さがべびきんにはあって、そういう姿を見て「僕もブレずにいよう!」って軌道修正をします。
咲吾:俺もビバラッシュからはSNSの使い方とか、世の中の流れを見ながらそのなかで自分をどうアピールするかっていうアンテナの鋭さは逆に参考にさせてもらってるところは多いですよ。
──いまの話には、バンドの性質が表れているのかもしれないですね。べびきんは"ミュージックテーマパーク"という確固たるイメージのなかでの遊びがあって、一方ビバラッシュは都度トレンドを上手く取り入れた"アゲみ"を作っていく、ある意味どちらも独自スタイルからはブレていない。
咲吾:"ミュージックテーマパーク"というなかに色んなアトラクション(楽曲)があるっていう部分は崩しにくいところがあって、それが最初の頃は足枷に感じることもあったんですよ。でも、年輪が増えれば増えるほど、アトラクション(楽曲)が増えた方が有利なバンドではあると思うので。