オール鶯谷ロケです
──そして3曲目の“BLUE WIND”。こちらは表題曲ですね。
知世 : ライヴでは“BLUE WIND”を最後に披露したんですよ。
うさこ : あっためてましたね。
あみの : “BLUE WIND”の歌詞の「昔見てた夢今も忘れちゃいないぜ」ってフレーズを、まだ出てこない段階でフライヤーとかに載せたり言ったりしていて。
知世 : 今回の“BLUE WIND”っていう曲を発表する前から「昔見てた夢今も忘れちゃいないぜ」という言葉をずっと多用していて。この曲をやっとお披露目できたときに、みんな「あ~そういうことか」ってなるような感じでした。
あみの : お披露目したときにさ、「キター! やっと言えた!」みたいな。
知世 : 曲自体もわかりやすくて、振り付けもわかりやすいのが魅力かなって思ってます。
うさこ : グー!ってやつみんなでやってほしいですよね。
知世 : グッドボタンみたいなやつです。
うさこ : 高評価!
知世 : 高評価みたいなやつです。
──この曲のMVもカッコよかったです。
知世 : これは我々の秘密基地がある鶯谷で撮りました。オール鶯谷ロケです。
玖月 : 既に聖地巡礼してくれてる人も結構いたりして。
知世 : ロケ地を探すときに、どこがいいかなって和泉さんと打ち合わせしていて。“BLUE WIND”の歌詞に駅みたいなフレーズが入ってきたりするから、「線路とか見えるところで撮る?」ってなったときに、鶯谷だったら線路見え放題じゃんって思って。なにか鶯谷で一個映像作品なり写真なり残したいなってなんとなく思ってたんですけど、それが叶ったのでやったーって感じです(笑)。嬉しい。
あみの : 多分普通にアイドルだったら鶯谷で撮りたいとか思わない (笑)。
キャン : そりゃそうだ(笑)。

──4曲目は“ROCK ME ALONE”です。
玖月 : 多分今回の新曲のなかでいちばん振りが細かいんじゃないかな。
知世 : 最初ヒーヒー言いながらみんなで振り入れした記憶があります。「なに? なんだって?」って私よく聞かれてた(笑)。
うさこ : 「なんだってー!?」って言ってた気がしますもん(笑)。
知世 : 「そんな振り? 」っていうものをサビに持ってきてるから、多分目立つのかなと思う。この前リリイベでお客さんに「今回のアルバムのなかで推し曲はどれですか?」ってアンケートしたんですよ。定員30人とかなので、すごい狭い範囲なんですけど “ROCK ME ALONE”が一番多かったんですよ。
キャン : 同率で“君とオートバイ”だった。

──“君とオートバイ”はPUFFYのカヴァーなんですよね。
あみの : これは初期からずっと歌ってて、それこそ“ナイトトリッパー・イエー!!”より前。思い入れもすごくある。やっとモガーズでの歌声で出た待望の一曲。
知世 : “君とオートバイ”っていまのモガーズの形になるまでにすごく時間がかかった曲なんですよね。こういう曲調だし、曲だけ聴いたら、いままで歌ったことない曲だったっていうのもあるし。こういうテイストの曲を力強く歌ったり、どこか哀愁ある感じに歌ったり、熱い感じで歌うのが最初のモガーズは全然できなくて。
名波 : そうだそうだ。
知世 : でも最近は、熱く歌ったりパッションで歌ったりしなくちゃいけない曲が来たときは、「“君とオートバイ”みたいなテンションで歌って」ってみんなに話すことがあって。
玖月 : たしかに言ってる!
知世 : ちょっと地下で燃えてる感じというか。秘めた暑苦しさとか救えなさとか、よく木下さんが言うディストピア感がいろいろ試行錯誤して段々出てきたのが、今の“君とオートバイ”ですね。そういう形になってきたところでレコーディングして出せたっていうのが個人的にはいいなって思っています。なにか勝負のときは絶対ライヴのセトリに入れないとダメだって私は思ってます。
名波 : “君とオートバイ”と共に一緒に育ってきたからね。

──最後の曲が“TEENAGE LOST”ですね。
あみの : 私の推し曲です。全部好きなんですけど、そのなかでもこの曲は好きですね。特に理由はないです。特に理由はないことが理由です。直感。
玖月 : たしかにこのなかだったら、あみころ好きそうだなって感じはある。
知世 : 今回のアルバムのなかだけじゃなくて、こういうテイストの曲ってモガーズになくて。最初にお客さんに発表したときとかも「えっ?これでくるの?」っていう驚きがありました。
あみの : ノリ方わかんないみたいな感じだったよね(笑)。
知世 : 今回の曲で一気にモガーズとしてのライヴの幅が広がったから、そのなかでこういう曲が一個あるのがもっといろんなモガーズを見せられる要素のひとつになってくるのかなって思ってます。
名波 : 強い武器ができたね。
うさこ : 歌詞で「そっとおやすみ」って入ってるので、いい夢が見れます。きっと。
名波 : シャッフル再生なしで一度聴いてほしいですね。
──ありがとうございます。この作品を作りあげて、これからモガーズはどんな感じで進んでく予定でしょうか?
知世 : いままでモガーズってゴリポップレコードのなかでは「めろモガ」って言われたりとか、「めろんとモガーズだよね」って言われたりとかすることが多かったんですけど、モガーズ単体で見てくれる人が最近ちょっとずつですけど増えてきました。モガーズでもちゃんと独り立ちして、「ゴリポップレコードのアーティストなんだ」って胸を張って言えるような活動をしていきたいなって思っています。アイドルとしてはちょっとスローペースなリリースの周期だとは思うんですけど、このミニアルバムには、いまのモガーズがすごく詰まっていて。しかもいままでゴリポップが作りあげてきた歴史も垣間見えるような作品が今回出せました。これからはいろんなことに挑戦して大きなライヴだったりとか、いろんなところに行ったり、どんどん大きくしていく年にしたいなと私は思っています。

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