どこにおるのかわからんバンドなんで
──話が逸れますけど、ストリーミングでヒットしてる曲もだんだん慣例を超えていってますよね。
四方 : ま、なんでもありになっていきますよね。
──ただし基本的に日本語が分かるリスナーに向けて届けてるとは思うんです。そういう意味で四方さんの作家としてのアンテナはどこに向いてるのかな?と。
四方 : 誰に伝えるかですか? それけっこういろんな人に言われるんすけど、どこに向けてとかなくて。自分のためにやってる感じがまだ強いです。
──でも自己満足してないと人にも届かないですからね。
四方 : うんうん。そうなんじゃないかなと思って、自分が好きなように作ってます(笑)。
──リスナーとしてのシビアさもあるからそう言えるんじゃないですか?
四方:ああ。「こういうの聴きたいよな」を作ってるというのはあります。
──そこがさっきもおっしゃってたように特別な背景を持ってるわけじゃないアーティストのリアリティだと思うんですよね。
四方 : うん。
──ちなみに年明けのライブはBBHFとYONA YONA WEEKENDERSという2マンで。めちゃくちゃ納得したんですけど。
四方 : あ、ほんまですか? 良かった。
──BBHFはちょっと上の先輩という感じ?
四方 : ちょっと上どころか大大先輩ってイメージです。学生の時からガリレオ(Galileo Galilei)聴いてて。〈閃光ライオット〉で出てきて、そこからかなり音楽性を変えて行ってっていう流れが、自分たち的にはシンパシーを感じてて。すごいかっこいいし、ずっと好きなバンドだったんで今回お呼びしたという感じです。
──そしてYONA YONAは若干意外でもありつつ。
四方 : そうですよね。最初は“FIVE”をYONA YONAの磯野さんがラジオでシティ・ポップ特集みたいなときにかけてくれてて。で、Spotifyとかでも関連アーティストにいっつも出てたから名前は知ってたんですけど、それで聴いてみて。おしゃれでノれる感じで、お酒によく合う、それをテーマにしてらっしゃるので。YAJICO GIRLはBBHFとかと同じように音楽性を進化させて突き詰めてみたいなところももちろんありますけど、普通にバンドとしてグルーヴィーでお酒に合ってみたいな側面もあるし、そこもやっぱ伸ばしていきたいなと思ってて、そういう意味で呼ばせていただきました。
──2022年にYAJICO GIRLが歩いていきそうな道をどっちのバンドも持っていると。
四方 : そうですね。ほんとになんかどこにおるのかわからんバンドなんで、YAJICO GIRLって(笑)。
──自分でも思うと(笑)。
四方 : だから「あ、こういうラインなのね」というのを現したかったというのもあります。どこにいるのか明確にしたいわけじゃないけど、そういう観点で確かにつながってるね、みたいなものが増えてくるといいな、と。解釈の幅がほしいなと思ってますね。

編集:梶野有希
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PROFILE : LIVE INFORMATION

日時:2022年1月30日(日) | OPEN 17:15 / START 18:00
場所:梅田CLUB QUATTRO
出演:YAJICO GIRL / BBHF
日時:2022年2月5日(土) | OPEN 17:15 / START 18:00
場所:渋谷CLUB QUATTRO
出演:YAJICO GIRL / YONA YONA WEEKENDERS
両公演チケット : https://eplus.jp/YAJICOLABO/
PROFILE : YAJICO GIRL

5人編成で自身の活動スタンスを「Indoor Newtown Collective」と表現する。 2016年「未確認フェスティバル」「MASH FIGHT」など様々なオーディションでグランプリを受賞。 活動拠点を地元・大阪から東京に移し、音源制作・MusicVideoの撮影から編集・その他ほとんどのクリエイティブをセルフプロデュースし、活動の幅を勢力的に拡げている。
■公式Twitter:https://twitter.com/YAJICOGIRL
■公式HP:https://www.yajicogirl.com/