OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.293 秋風と羅針盤
OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)
秋風と羅針盤
私が連載を行なっていて、まもなく丸2年を迎える〈アーカイ奉行〉。いつの間にか名盤が配信で聴けるようになってるのに大きな告知がされないということも多く、これはちゃんと外に向けて発信しないと思い、連載スタートするきっかけになったのは羅針盤の〈WEA〉期の配信開始でした。
そこから足がけ約2年、〈リトルモア〉期の作品も全て配信開始になったことでついにこの夏、全アルバム揃いぶみ (祝)。ということで、羅針盤の各作品から1 or 2曲ずつセレクト。
思えば最初に羅針盤を聴いたのはスピッツのカバー・アルバムでの “ロビンソン”。初めて聴いたときはあまりにも直球かつ朴訥とした精一さんの歌声が全然ピンと来ませんでしたが、数年経ち羅針盤の良さが分かってから改めて聴き返したときにめちゃくちゃ良いカバーだと再確認 (最近も改めて聴き返しましたが最高)。横道逸れますが、あのカバー・アルバム良いんですよね〜、配信ないですが。得てしてカバー、トリビュート系などコンピは配信が無いとか権利関係で曲が歯抜けになってたりすること多いので、フィジカルを持っとくなり、データを無くさないようにしてたほうがいいです。
単純にそれぞれの好きな曲を選んでみたんですが、妙に長尺な曲が集まった感。というか羅針盤のじわじわと熱を帯びていくけども、決して上がりきるわけではないみたいなところが好きだったりするのでそのエッセンスがある曲を選んでる感じですね。1番好きな曲は不動で “ソングライン” です。なんかちょうど秋口の風が気持ちいい今の時期に聴くといい感じだと思います。
