13年の時を経て、再び轟音鳴り響く!!──DMBQ最新作を2週間先行配信 & 増子真二インタヴュー掲載!!

1989年の結成以来、日本のオルタナティヴ・シーンの先頭をひた走り続けて来たロック・バンド、DMBQがアルバム『The Essential Sounds from the Far East』のリリース以来、13年ぶり(!!)となる新作『KEEENLY』をリリース!! 増子真二(Gt,Vo)、和田晋侍(Dr)、Maki(Ba)の3人編成となった今作では自然現象としてのフィードバックの嵐と、時間感覚のように自在に伸縮するリズム、地割れのような低音のハウリング、そして崩壊寸前の高速アンサンブルなどロック本来の粗野な暴力的音表現を、現代の感覚を通して追求した1枚に。OTOTOYでは今作をCDに先駆け2週間先行配信するとともに、リーダーである増子へのインタヴューを掲載。BOREDOMSへの参加やMakiとのアンビエント・ユニット“Moan”、他のバンドへのプロデュースやエンジニア・ワークなど、音楽活動自体は止まっていなかったにも関わらず、なぜ13年間もDMBQとしての音源制作は沈黙を貫いていたのか…。貴重な証言多数のインタヴューとともにお楽しみください。
13年ぶりとなる新作を2週間先行配信!!
INTERVIEW : 増子真二(DMBQ)
干支1周り以上の時を超え、日本最強の爆音楽団であるDMBQが帰ってきた。前作がリリースされた以降、音楽を取り巻く環境が大きく様変わりしたのと同じく、DMBQというバンドも模索の中にいたという。そうした模索を続けている間、リーダーである増子真二(Gt、Vo)はBOREDOMSのコア・メンバーとして参加、ビートを排したアンビエント・ユニット“Moan”の始動、N’夙川BOYSをはじめとしたプロデューサー、エンジニア・ワークが表立ち、DMBQとしての活動は影を潜めていた。
結果、バンドは一時的な活動休止を経て、新たな編成でのアンサンブルの獲得に挑み始めていく。そうした長きに渡る試行錯誤を経て産み落とされた今作『KEEENLY』の曲を、今回のインタヴューで増子は「スーパー・ロック・ミュージック」と表現した。これまでもそのサウンドでロックという音楽に楔を打ち続けてきた彼にこう断言させる1枚とは一体どんな作品なのか。ぜひとも今作を紐解くテキストととして、目を通していただきたい。
インタヴュー & 文 : 高木理太
編集補助 : 井上裕樹
写真 : 小原泰広
DMBQで何かをするには“ビート”の問題を乗り越えなければならなかった
──13年ぶりのアルバム・リリースですが、ようやく出せたという感じでしょうか?
うだうだサボってたというも含めて、きちっと録ろうかなと思えるまでに時間がかかった感じですかね。新しいことを始めてはいたんですけど、さてどうしたものかと。そして、この13年の間にその音源を出す意味やスタンス、単純にメディアとして音源を出した後どうなっていくのかっていうものがものすごい様変わりしたじゃないですか。だからさらに何をどう出したら良いのかが、もう本当に分からなくなってしまったんですよね(笑)。
──音源を出さなさ過ぎて、どうしたらいいのか分からなくなってしまったと。
ライブなんかで若い人たちが隣で話してるのを聞くと、CDのことを「マスター」って呼んでいるんですよ。「えー、そんな扱いなん」みたいな(笑)。そんな感じで自分の中で落とし所みたいなのをつけていくのが、最初よく分からなくて。やっぱり音源を出すってどうしても大きく構えちゃうじゃないですか。そういう気負いみたいなものを少し落としていかないとって。

──アルバムの構想自体は、ずっと持っていたんでしょうか?
今回のアルバムと曲の重複は無いんですけど、実は7年くらい前には、ほぼ録り終えていたものがあったんですよ。ちょうどその頃に凄まじい迷いがやってきまして... いわゆるロック・ミュージックというものの中で、「Aメロ、Bメロ、サビ」があって、そこにこういうビートがあってっていうものに対してほとんど何の興味もなくなってしまったんです。そういうものからちょっと逸脱した音楽というか、いわゆるロック的なものの核は残しつつ違うもの、もう1ステップ別なとこに飛んだものをやりたいなってなりまして。
──その結果DMBQ自体の活動を止めて、BOREDOMSに参加したり、アンビエント・ユニットであるMoanで音源を作ったりしたのは、そういう考え故にということですよね?
そうですね。自分の中では革新的な部分というものだけを掘り下げていって、それでなんとか音楽として成立するものの方法論を模索してた感じです。でもそれを突き詰めるほど、DMBQとしての母体となるアンサンブルやその音楽自体の仕組みにすごい歪みが生じるんですよ。なのでまずは「演奏するってことを一旦放棄したい」っていう気持ちに向き合うとこからスタートしたんです。例えばドラムの和田(晋侍)くんには「ビートを叩く」っていうことに対して、「律動するな」っていうことを言うんですけど、するともうそれは「ビートを叩く」っていう本来の意味から離れていくじゃないですか。でも「律動は嫌」っていう全く成立しないことを言い出すことになってしまっていて(笑)。だからそれを実現するフォーマットが確立できていないのがすごい大きくて、その辺で悩んだ期間が長かったんですね。
──ということは、ようやく今回のアルバムでは、それを落とし込めた?
そうですね。だからMoanに関してはとにかくビートやリズムが絶対ないものを作りたくて。ドローン・ミュージックって音楽が横一辺倒な時間軸を消費しながら進んでいく芸術ってことに対して凄いオルタナティヴだと思うんですよ。時間の感覚が小節で区切れるというか、音楽的なイベントやアクションというのが、音だけで出てくる。そして受け取ることが歌詞でもないし、攻撃的、柔らかい、楽しいとかっていうものを、音階としてのフレーズじゃなくて音の質感だけで瞬時に聴き分ける人間のその音に対する元々持ってる許容の深さみたいなものを凄い試される音楽だと思っていて。ただ悪いところは、あれが今既に形骸化したジャンルになり始めてるとこですかね。かつてのニューエイジ、アンビエントから派生した精神に傾倒していくような感じというか。
──ヒーリング・ミュージック的な。
そうですね。ただBPMや小節、ビートの形等の音楽の要素を時間軸に対して配置することで、速い、遅い、激しい、緩やかっていうことを人々が感じる。そこを放棄しているってことが、凄い自分に新しい感覚だったんですね。それを踏まえてDMBQで何かするっていうときに、問題になってくるのがやっぱりビートだったんですよ。そこをようやく和田くんのドラミングの特殊性も含めて解決、いけるぞってところに落ち着けたというか。

──なるほど。ただ、DMBQを聴いてきた人たちが思っている「DMBQ像」みたいなものがあるじゃないですか。そこに対する意識はありましたか?
昔から聴いてくれてた人たちのことをないがしろにするつもりもないし、それまでやってきたことが全部嫌だってわけではないんです。「広がってる」っていう部分と「戻ってきてる」という部分とで、自分の中で両極端にはなってはいるけど、DMBQが始まったときにやりたかったロック・ミュージックの暴力性、シンプルな「ドカーン」って音が出てる状態はキープしたいとは思っていて。妙に観念的なバンドにシフトしていくのは嫌だなぁとは思ってましたね。
──なるほど。自分の中で印象的だったのは、2014年の〈METEO NIGHT〉に出演した時に「DMBQってこんな感じだったっけ?」みたいな印象が凄いあって。最近(2017年次)見た時は、今増子さんがおっしゃったようなことをうまく落とし込めた状態になったのかなってイメージに変わったんですが、どう乗り越えたんでしょうか?
そうそう。その頃がまさに「どうしよう?」っていうタイミングで、まだベースも決まってなかったし、自分の中でカッチリした落とし所みたいなものがない状態で。例えば音楽的な構造で言うと、さっき言った「Aメロ、Bメロ、サビ」みたいなものはとにかく無くて、やりたいのは気に入ってるフレーズが1個あったら、なんとかそれで全部行きたいって感じだったんですよ。サビに来た時に別のフレーズを挟むことに物凄いフラストレーションがあって。
──でも今回のアルバムはそういった1つのフレーズだけで進んでいく感じだけでは無いですよね?
無理強いするのはちょっと違うよなぁという気持ちがありまして。そのへんは自分の中で必要なものは必要やんっていうのはやっぱりありましたよね。ただ相変わらず、凄くミニマムな曲作りは心掛けてます。
今のDMBQは僕がいちばんダメっ子
──そうした音楽的な模索ももちろんだと思うのですが、一番大きな変化はメンバーが変わりましたよね。和田さんは入ってから随分時間が経ってますけど音源としては今作が初、そしてMoanでも一緒に活動しているMakiさんがベースで加わって。メンバーが変わって、バンドとしての音作りみたいなものに対してはどのような変化がありましたか?
僕は音楽的な意味で言うと、言い方悪いですけど喧嘩っ早いと思うんですよ。気に食わないものがあったらやりたくないとかすぐ言うタイプですし。でも他のメンバーの方が自分よりも音楽的に豊潤だと思うんです。だから自分がノーと言ったものでも、これは必要なものだっていうことをちゃんと説明してくれるんですよね。曲の骨になるフレーズだとかは僕が作るんですけど、あとはこうしてくださいって一旦試した後に感想を聞くと普通とか言われたりもしてますし(笑)。でもそういう感想に素直に耳を傾けてやってる感じですね。
──増子さんが主導権を握ってるイメージだったんですけど、お二方の声も大きいんですね。
今や僕がいちばんダメっ子ですね(笑)。曲は作るけど、お前分かってないなって感じですよ。やっぱロックのギタリストって大きい音を出したいじゃないですか。出せたら今度はもっと大きい音を出したくなるんですよ。そしてまた... 結果、ただただアンプが巨大化していくんですよね(笑)。

──(笑)。
それでついにドラムが普通のプレイが許されない状態になって。和田くんとしてもこれはなんとかせないかんぞと思ったらしく、音量を下げてほしいって言われたんですけど、「この音量じゃ演奏できないです、恥ずかしくて」みたいなせめぎあいがあったりとか。それでは何故いけないのかっていうことを和田くんが訥々と説明してくれたりとかしました。Makiちゃんからもベースが低音を支えてるだけっていう状態がいかに気持ちいいことで、アンサンブルにおいて、目立つ目立たないとか、存在価値の有無っていう音の動きだけで判断しないでほしいって言われたり(笑)。
──なるほど、今のDMBQはそんなバランス感なんですね(笑)。今作のレコーディングは増子さんが全て担当していますけど、レコーディング中もお2人からのそういう指導はあったんですか?
ギター・ソロなんかも張り切って弾いたんですけど、Makiちゃんと和田くんに正面から「ダサい」って言われたりとかしてましたよ(笑)。「どこがダサいですかね」って訊くと「音楽としてのフォーマットにきちんと乗ってる感じがあるから、ロック・ファンとしては良いんだろうけど、もうちょっと逸脱したものが良いんじゃないか」って言われたりとか、ギターとして弾こうって意思が音から出てるのがすごいダサいとか。やっぱりね、普通にハード・ロックとかも好きだから、レッド・ツェッペリンみたいないわゆるペンタトニックなギター・プレイとかもしたいんですよ。で、やると「うわダセえ」、「出た、オジサンのロック」みたいな(笑)。
──めちゃくちゃ辛辣ですね(笑)。
自分も「これはそういうことじゃなくて、敢えてこういうペンタトニックのフレーズがあることで、いわゆるロック的な何かを表現したいんだよ」って返すと、「そういうスタンスが既にダサい」って言われて。それで「あー、もう参りました」みたいな(笑)。
──でもそういう「自分のギターを弾く」っていうギタリストとしてのエゴを出したいところで否定が入るのは、増子さん的に辛くなかったですか?
でもなんとなく弾いたときに「ダサい」って言われたら、それは多分「ダサい」と思うんですよ。バンドで曲作りしてる人が特に陥りやすいと思うんですけど、その曲のイメージに対して背景の物語まで背負ったまんまバンドに持ち込むと思うんです。でも、音っていうのは人によって全然違うイメージで捉えられるものなんだということを頭に置いて話を聞くようにはしていますね。

──昔だったらそんな風には考えられなかったんじゃないですか?
かもしれないですね。けどこれは、EYヨさんの影響がすごい大きいかもしれないです。僕が一番尊敬してるのは、あの人は今でもリスナーなんですよ。「俺は音楽の人じゃない」って言ってて。絵を描いたりとか、表現者ではあるけど、別に楽器をやるわけでもないから、音楽家としてのスタンスは自分にはないということを心がけてて。
──なるほど。
音楽を聴くときにこのジャンルのものはこう聴こえるってことに全然こだわりがないんですよ。例えば、ただただピロピロと電子音楽が鳴ってたとして、そこに自分なりの価値観をぽんと置いた時に、それがすごい揺るぎないんですね。人がどう思おうが関係なくて、この音楽のこの部分がこういう風に良いってことを、わりと素直に教えてくれるんです。揺るぎなき名盤というものの中に並列して、アルバムとしてはクソでも自分が好きな音が鳴ってる瞬間がある曲っていうのもフラットに並べられるんですよね。音楽の聴こえ方は必ずしもひとつじゃないというのは多くの人が分かってるはずなんですけど、それをフラットにまで持っていけるかというとなかなか難しいと思うんですよね。
──それは一緒にBOREDOMSとして演奏する時もそうなんですか?
ですね。一緒にリハーサルしてるときも、当初あの人がやりたかったことから逸脱していくんですよ。それは僕らが意見を言ったら、それを一旦はどんどん取り入れていくからで。そうした時にBOREDOMSっていうバンドの中でのEYヨさんの役目というのは、その全員それぞれの意見を一旦聞いた後に編集して一つにまとめて、BOREDOMSの音楽に仕上げていくこと。そのエディット能力があの人はすごい高いと思うんですよね。編集する際に、人の意見をすごいフラットに聞くんですよ。すごいこだわりがあって偏屈そうに見えるんですけど、その辺、めちゃめちゃ開いているんです。逆にEYヨさん発のアイデアでも、時間をかけて作ったものに対しても「これ結構普通じゃないですか?」って言ったら「うーん、普通っすね、辞めましょう」ってあっさり言ったりとか。そういう気持ちの開け方みたいなのは、影響を受けましたね。
制御ができない「ハウる」っていう現象が好き
──ここ数年、プロデュースやエンジニア・ワークも多かったと思うんですけど、そういう経験が自分たちの音楽を作る上でフィードバックになったりというのはあったんでしょうか。
N'夙川BOYSとかをやってる時に思ったんですけど、例えば僕らが思う良さ、そしてレコード会社の人が思う良さ、そしてファンの人が思う良さみたいなものがやっぱりあって。リスニング体験としての音楽というものを考えたときに、おそらく外に向けることが正解なんですけど、やっぱり作者にとってそれは結構乖離してるものだったりもするじゃないですか。誰のために音を出すかというのは、音楽によってすごい変わってくると思うんですよ。例えばN'夙川BOYSみたいなマスなもので、あの人達自身も凄く明るくて、お客さんのことが大好きなバンドだったら、エゴっていうものをある程度消せるし、こっちの方がいいやと思えるものにすんなりいけると思うんですね。
その辺の自分の思いと、聴いてる人の思いみたいなものがかなりの確率でズレているっていうことは、プロデュースやエンジニアリングをしたときに痛感して。「ギターがデカい」とか「ドラムがバンバン鳴る」っていうのは、すごいプレイヤーの欲求だと思うんですよ。「正しくいい感じで鳴る」っていうのが、多くのリスナーの人にすごい心地いいっていうことがわかったと同時に「俺はそんなことはしたくない!」っていう思いもすごい強くあって。実は最初死ぬほどギターがデカかったんですよ、このアルバム。
──そうだったんですね。
メンバーに怒られて戻したんですけど、自分で作ってこうしたいという音のあり方みたいなのと、人が聴いてどう思うかみたいな視点との間でどうするかっていうバランスをとる訓練みたいなのは、プロデュース作業をしたおかげで持てるようになって、それがようやくバンドにも落とし込めたかなと。
──そうしたバランス感覚が分かるようになった上で、今作の中で増子さん的に「これは!」という曲はありますか?
5曲目の「Thou, Winter Song」って聴きました?

──今作でも一番長い曲ですよね。
そう、ずっとハウってるだけのやつ。僕、「ハウる」っていう現象がとにかく好きで。なぜ好きかって言うと「制御ができない」っていう。自然現象としてあるものじゃないですか。例えば風が吹いたりだとか、雨が降ったりとかっていう自然の挙動にすごい近いと思うんですよね。それを音楽の中にただ単に取り込むんじゃなくて、演奏とほぼ五分の状態でなんとか音楽として成立させたいなっていう思いがようやく結実した曲で。だからロック色をパッと聴きでは抑えているようでありながら、僕がロックみたいな音楽の現象でヤバいと思ってた「ハウる」っていうことが逆にそこでグイッと拡大してる状態、だから僕にとってはこの曲「スーパー・ロック・ミュージック」だと思ってて。
──発明だったわけですね。
そういう達成感があの曲に対してはありますね。昔からサイケとかのレコードなんかを聴いても、ハウってるところばっかり聴いてたんですよ。そこだけカセットで録ったりとか(笑)。家の飼い猫にちっちゃいコンタクト・マイクをつけて歩かせてアンプの前を通らせるとハウるんで、それで遊んだり(笑)。とにかくそういう原初体験として自分が思うヤバい音っていうのにハウリングというのはすごい大きな要素のひとつとしてあって。それを曲の中心に置く方法が初めて出来たんで、そういう意味ではすごい良かったですね。
──次の曲「So The Word Of Good Spread」は、かなりライヴでのピーク・ポイントみたいなものを意識した曲なのかなって思いました。
この曲コードが二個しかないんですけど、NEU! みたいなジャーマン・ロックみたいなものとDEAD BOYSとかあの辺のバンドのブートレグ感みたいなものを意識してて、とにかく破綻しようぜっていう曲なんですよ。音的にはベタ塗りに近いんですけど、自分なりにやっと出来たストレートな意味でのパンク・ロックのアップデート版かなと。実はこの曲、今ライヴで問題が発生してて(笑)。BPMをグイグイに上げていって、ベースが一回だけ違うルートを弾くサビみたいなとこが有るんですけど、そこもギターのコードが一緒なんでギターとベースの弦を合わせて一個のコード楽器としてずっと鳴ってるだけで、あとはどんどん破綻して無理やりその都度戻すっていう演奏を意図的にしてて。最初はみんな頭が分からなくなったりとかしてバコバコ破綻しててもう最高だったんですよ。ところが人間っていうのはね、その破綻に慣れるんです(笑)。

──(笑)。
どんどん上手くなるんですよ。で、上手くなると今度はそこに起爆装置をつけないともう破綻できなくなるんですね(笑)。だからここはベースは一旦リズムは聴くなとかっていうところを作ったりして、またなんとか破綻させるじゃないですか。で、また破綻しました最高です! ってなってもいずれそれが当たり前になってくっていうか。それはさっきの音量のアベレージが更新されていく状態に近いんですけど、どんどん普通であるって事のアベレージが更新されてしまっていて。無理やり和田くんに戻してもらうというのがベストな状態なんですけど。もう最初の頃には戻れないかもしれないですね。童貞論じゃないですけど、もう分かってしまったというか(笑)。そういう意味ではこの曲は早いうちに録音しててよかったです。
──(笑)。最後に今回アルバムを出してレコ発というのもすごく久しぶりになるわけですけれども、ライヴはどんな感じになりそうですか?
今回のレコ発ではアルバムを中心にした曲もやりたいけど、昔から見てくれている人たちも楽しんでもらいたいっていうのもあるんで、意固地なスタンスはゼロで自分たちの納得いくセットリストで、自分たちも楽しかったり盛り上がれたり出来るものを目指していければなと。あとベースをハウらせるのが大変で、まだいい感じに鳴らせる回答を見つけられてなくて。普通にベースのヘッドって400Wとかあるでしょ。低音だからアンサンブルの中でいい感じに鳴るんですけど、あれ高域にハウる瞬間だけ振られるんですよ。400Wのギター・アンプぐらいの音がバーンって。死ぬほどでかい音が鳴るんですよ、髪の毛がビーンってなるぐらいの。それを我慢しないといけないっていう(笑)。なんで、ベースをいい感じに鳴らせる回答を早く出したいですね(笑)。
LIVE SCHEDULE
2018年2月8日(木)@東京 渋谷CLUB QUATTRO
出演 : DMBQ / STRUGGLE FOR PRIDE / FUCKER / DJ 2741
時間 : 開場 18:00 / 開演 19:00
料金 : 前売 3500円 / 当日 4000円(+ドリンク代)
問 : 渋谷クラブクアトロ(03-3477-8750)
2018年2月13日(火)@愛知 名古屋CLUB QUATTRO
出演 : DMBQ / 踊ってばかりの国 / Droog / 他(DJ)
時間 : 開場 18:00 / 開演 19:00
料金 : 前売 3500円 / 当日 4000円(+ドリンク代)
問 : 名古屋クラブクアトロ(052-264-8211)
2018年2月14日(水)@大阪 梅田CLUB QUATTRO
出演 : DMBQ / GEZAN / メシアと人人 / 他(DJ)
時間 : 開場 18:00 / 開演 19:00
料金 : 前売 3500円 / 当日 4000円(+ドリンク代)
問 : 梅田クラブクアトロ(06-6311-8111)
2018年2月15日(木)@広島 広島CLUB QUATTRO
出演 : DMBQ / GOD / Jailbird Y / DJ SHOGEN
時間 : 開場 18:00 / 開演 19:00
料金 : 前売 3500円 / 当日 4000円(+ドリンク代)
問 : 広島クラブクアトロ(082-542-2280)
ツアー共演者の作品はこちら
PROFILE
DMBQ
増子真二(Gt、Vo)
和田晋侍(Dr)
Maki(Ba)
日本はもとより、世界中を地響きさせ続ける不退転の大音量音楽。
遠くで、近くで、内側で鳴る、大きい音、小さい音、そして、もっと大きい音。
そんな彼方へ向かってゆきます。
Official HP : http://www.dmbq.net/
Twitter : https://twitter.com/dmbq_info