T字路sが、結成15年目にしてメジャー・デビュー作となるシングル「美しき人 / マイ・ウェイ」をリリースした。全力で生きる人に贈る讃歌である「美しき人」と、かの有名なフランク・シナトラ「マイ・ウェイ」のカヴァーは、これまでの道のり、そしてその先へ進む背中を見せてくれるような、ひたむきさを感じさせる。そんなメジャーデビューに際して、OTOTOYではファースト・アルバムリリース時から付き合いのある大石始を聞き手にむかえた。活動初期から現在までライヴを軸に置き、人と人との熱意の交換をもって歩みを進めてきたふたり…
Keishi Tanakaが2025年1月に6枚目となるアルバム『Like A Diary』を発表した。主にバンドでのレコーディングを続けてきたKeishiにとって新たな試みとなる「打ち込み」が軸となり、自宅のスタジオにて約1年の期間をかけて“日記つけるように”制作は行われた。そのサウンドからは陽の温もりや風のそよぎを感じ、歌詞には自分の目を眩ませるものに対抗する力強さが宿っている。内側にこもって作ったものが、外にひらいていく。自分のためにあった音楽が、誰かのためのものになっていく。アルバム収録曲である「…
Dortmund Moon Sliders(以下、DMS)が2025年2月にリリースしたセカンド・アルバム『Loading…』は、フェニックスやThe Killers、フィッシュマンズなど、数多くのリファレンスが反映され、粒揃いの10曲が詰め込められた作品だ。 メンバー全員が稼業を持ちながら活動しているDMSの強みは、仕事での経験や刺激をバンド活動にフィードバックできる点にあるだろう。実際、今回のインタヴューに応じてくれたPETAS(Vo./Gt.)は、映像の仕事で立ち会った佐藤健のナレーションから着想を…
双子のsouta(Vo/Gt)とrent(Dr/Cho)によるミクスチャー・ロック・デュオ、Tyrkouaz(ティルクアーズ)が2025年の幕開けにリリースしたのは、「MEKAKUSHI-ONI」。子供の頃に遊んだことがある人もいるだろう、“目隠し鬼”をテーマにした本作は、現代社会において本来の自分の心の声すら聞こえなくなってしまっている私たちを揶揄した、風刺的なデジロック・アンセムだ。強いメッセージが込められた楽曲であるが、歌詞の「そのスキンでいこう」には、「自前の肌感覚を研ぎ澄ませ、動き出そう」という…
第11回:雪国 Interview In search of lost night vol.11 第11回:雪国 Interview アーティスト、DJ、オーガナイザー、クラブ・スタッフ、レーベル・オーナーへのインタビューや、ある一夜の出来事のレポートなどを更新していく連載【In search of lost night】。今回は、2025年1月15日に雪国主宰レーベルである”Pothos Records”よりリリースされた、雪国の1stEP「Lemuria」について。 ...…
2025年2月12日、ロック・バンド・FINLANDSが、4年ぶりにフル・アルバム『HAS』をリリースした。今回OTOTOYでは、ギター・ヴォーカルの塩入冬湖に、これまでの人生で「持ってきたもの」を今作『HAS』の楽曲と照らし合わせた、パーソナルなインタヴューを実施。結婚への実感から完成した“シルエット”や、FINLANDSデビューまでの憤り、生きづらさを書いた“わたしたちのエチュード”など、節々から「諦めてはいけない」という強い意志が感じられる一枚となっている。そんな決意に満ちた今作の話に加え、3月から行…
NOT WONKが前作から4年ぶりとなる5thアルバム『Bout Foreverness』をリリースした。今作は、藤井航平(Ba.)脱退後に、ほとんどふたりだけで制作された作品となる。今作のリリースに伴い、OTOTOYではNOT WONKの活動拠点である北海道・苫小牧でインタヴューを実施。加藤修平発案の苫小牧でのビッグ・パーティー〈FAHDAY2024〉についてや、その準備期間中につくりはじめることになった今作の制作方法、タイトルにもなっている“永遠性”についてなど、多くのトピックスについて話してもらった…
神奈川県央から、世界も虜にするロック・ヴォーカリスト、DEATHRO。OTOTOYに久々の登場です。なにはともあれ、まずは新作『ガラパゴス -GALAPAGOS』を聴いてみてください。あまりにもロウかつ、プリミティヴ過ぎるサウンドに度肝抜かれるはず。このサウンドの秘密をたっぷりと語ってもらいました。そして!このサウンドはカセットでこそ聴きたいでしょう!ということでOTOTOY限定でカセットテープ+ハイレゾ音源のセットを発売! インタヴューを読んだらこちらもぜひ。(編集部)...…
いま、Laura day romanceは目まぐるしい進化を遂げている。たしかな実力で着々と国内外からリスナーを集め、ライヴの規模は回を重ねるごとにスケール・アップをし続けている。そんな彼らがアナウンスしたサード・アルバムは前後編の2部構成となり、この度、前編となる『合歓る - walls』(読み:ネムル ウォールズ)がリリースされた。歌詞における箱庭的な親密さと、リアルを超えていくようなサウンドスケープが共存した、渾身の一枚だ。このアルバムを携えて、Laura day romancはどこへ進んでいくのだ…
名古屋を拠点に活動する、鈴木実貴子(Vo, G)とズ(Dr)からなるツーピース・バンド、鈴木実貴子ズがメジャーでは初のアルバム『あばら』をリリースした。感情の核となる部分を歌い続けてきたバンドの今作で描かれているのは、憤懣、葛藤、そして“覚悟”にも似た次へ進むものが持つ力強さ…。 ...…
2024年5月、Vo./Gt.を担当する岡田太郎を中心に集まった6人組バンド、Giraffe John。スカやレゲエを軸としながらも、舞台音楽からジャズまで、メンバーそれぞれに異なるフィールドで培ってきたキャリアが掛け合わされた、予測不能な“ニュー・エモーショナル・ミュージック”を鳴らす。昨年より絶え間なく楽曲をリリースし、精力的な活動をみせるGiraffe Johnが目指すバンド像とは? 結成の経緯、良好なバンド内関係の秘訣、そして現在抱えるリアルな葛藤まで、岡田太郎、マルシェⅡ世(Dr.)、金澤力哉(…
アーティスト、DJ、オーガナイザー、クラブ・スタッフ、レーベル・オーナーへのインタビューや、ある一夜の出来事のレポートなどを更新していく連載【In search of lost night】。 最新回は、バンド・moreru、小腸分裂主催のパーティー〈evilspa〉について。過去に出演したアーティストで構成され、そのエッセンスを色濃く抽出したコンピレーション・アルバム『evilspa』をリリース。そして11月22日には、そのリリース・パーティーとして過去最大規模で開催したばかりの〈evilspa〉。今回は…