motoki tanakaを知っているだろうか。高知県を拠点に活動するミュージシャンだ。彼の名前で検索をかけると、海辺に突如現れる大男(?)──落書きがほどこされた謎めいたコラージュのアーティスト写真が目に飛び込んでくる。 2025年4月25日(水)にリリースされた『Catch Me If You Can』は彼にとって2枚目となるアルバムだが、音楽活動歴はすでに10年以上に及ぶという。さらに高知でギターショップ&カフェ〈slowhand mojo〉を営むほか、2021年までは〈鏡川フォークジャンボリー〉と…
聴く人を励まし、共に未来を願うことを信条とするアーティスト、野田愛実によるニューシングル「衝動」がリリースされた。アニメ『神統記(テオゴニア)』の主題歌として書き下ろされた本楽曲には、理想を描き動き出すことで未来を切り開く、そんな姿を後押しするような詩が綴られている。...…
paya(Vo./Gt.)の思考に長らく棲みついていた「文明の欠伸」という言葉の真意を探るべく、幽体コミュニケーションズは音と言葉の壮大な旅に出た。その道すがら、手に入れた重要なキーワードは、「バグ」や「幻」、「遊び」、「街」。どれも人間という生き物の不思議な特性を表す言葉だ。これらを手がかりに浮かび上がってくるのは、「文明」の最小単位は私たち一人ひとりであるという実感。そして今、このアルバムが新たな「文明」を育てていることに違いないだろう。幽コミが緻密に作り上げたファースト・アルバム『文明の欠伸』。その…
現代の音楽シーンに、とんでもない独創的な世界観を持つアーティストがいる。 それが守乃まもだ。2023年には、舞台『LIVE STAGE「ぼっち・ざ・ろっく!」』の主人公・後藤ひとり役に抜擢され、その天然なキャラクターから“リアルぼっちちゃん!”と話題を集める彼女。先日開催されたツアー「魔物大戦 vol.2」を大成功に収め、守乃まもはこれからどこを目指すのか。ライヴの振り返りから楽曲の制作方法、これから目指す場所についても語ってもらった。...…
「THE SUPER FRUIT」「世が世なら!!!」が所属するつばさレコーズの男子部門「つば男」から新たなグループが2組誕生した。それが7人組ボーイズ・グループ・POCKET PANiCとデュオグループ・峯脇だ。それぞれ候補生ユニットである、つば男YOUTHで切磋琢磨しながらも、この度新たに動きはじめた2組。今回OTOTOYでは、その魅力をメンバー自身の言葉で語ってもらいました。また今回のリリースを記念して、OTOTOYではPOCKET PANiCの「恋のイロハも勉強中」、峯脇の「ありがとうを言えるよう…
いつの時代も普遍的で良質な音楽を届けるインディー・レーベル〈カクバリズム〉から、2019年、期待の若手バンドが誕生した。ともに2000年生まれの福原音と細野悠太から成るインスト・バンド、シャッポだ。その後、初のリリースとなるシングル曲「ふきだし」は2023年の末で、約4年もの間ああでもないこうでもないと地下で穴を掘り続けていたという。そんな彼らがファースト・アルバム『a one & a two』を携えて、ついに地上に出てきた。細野晴臣をはじめとし、知人友人など周囲の人間の存在がキーとなった今作の制作プロセ…
7人組K-POPボーイズ・グループ、TRENDZが日本セカンド・ミニ・アルバム「CANVAS」をリリースした。今作には「何者にでも染まれる」という意味が込められたタイトルの通り、様々なジャンルの新曲5曲を収録。メンバーが振付の制作や日本語詞などにも挑戦し、新たな世界観を提示するような作品に仕上がっている。今回OTOTOYでは、メンバー全員にインタヴューを実施。彼らの“0.1秒の誤差も許さない”ダンスパフォーマンスは、どのように生み出されるのか、その秘密を探った。...…
コンスタントにデジタル・シングルのリリースはあったものの、新作フル・アルバムとしては5年ぶりとなる朝日美穂『フラミンゴ・コスモス』がリリースされる。色彩豊かなリズムと言葉がおりなすポップな逸品は、コロナ禍以降の新たな挑戦などさまざまな変化に彩られた作品となった模様だ。CDリリースは自身のレーベル〈朝日蓄音〉より、4月23日(水)からとなるが、OTOTOYでは本作を4月9日(水)より、2週間先行で配信がスタート。ハイレゾ音源、そしてサウンドとともに本作のもうひとつの魅力でもある歌詞のブックレットがPDFで付属…
野口文を知っているだろうか。後藤正文主宰の〈第7回APPLE VINEGAR -Music Award-〉で特別賞を受賞した『botto』(2023年)をきっかけに、彼と出会った人もいるだろう。その後のメディア露出はほぼなく、多くの謎が残されたままだった。時は経ち、2025年2月。野口文からセカンド・アルバム『藤子』が届けられた。一聴すると、難解でありながら親しみやすく、広くひらかれた印象を受ける。そしてぶっきらぼうであり、ホロリと泣かせる郷愁も持ち合わせている。ひとつの作品のなかに、いくつもの引き裂かれ…
“鼻から牛乳”や“替え唄メドレー”など、平成初期において、その切れ味鋭いコミック・ソングで歌に「爆笑」を誘い込んだシンガー・ソング・ライター、嘉門タツオ。令和の現代の世でもそのアップデートされた歌詞で、パワフルな現役だと言うことを知らしめている、そんなニュー・アルバム『至福の楽園~歌と笑いのパラダイス~』がリリースされた。平成初期、1990年代初頭を小〜中学生としてリアルタイムを生き抜いた人々には、ふと生活のなかで、とある歌謡曲が“替え唄メドレー”の嘉門タツオ・ヴァージョンで口ずさんでしまうことなんてあるん…
緑黄色社会が、また強力なアルバム『Channel U』をリリースした。今作には「ダンジョン飯」のEDテーマ“Party!!”、「薬屋のひとりごと」OPテーマ“花になって”といった人気アニメの主題歌や、月9ドラマ「真夏のシンデレラ」の主題歌“サマータイムシンデレラ”など、様々なタイアップ楽曲を収録。しかし今作の聴きどころは、それだけにとどまらない。「より自由に」というテーマで制作された新曲たちが、どれも輝きを放っているのである。特に1曲のなかに多彩なジャンルが詰め込んだ“Channel Me”は、時代の音楽消…
ゆい(Vo)、まきお(Gt)、鉄(Ba)、あきまま(Pf)からなるバンド、ナナイロ。L'Arc〜en〜Cielを共通項にして集まったというメンバーだが、4人が鳴らしている、その音像はとにかく爽やかなポップ・サウンドだ。今回OTOTOYでは、4人にインタヴューを実施。徳島在住のベーシスト、鉄に声をかけたという結成の経緯の話や、自分のやりたい音楽の中にラルクの要素を入れるという楽曲制作へのこだわりについて。そしてこれからの目標のことなど、じっくり話を聞いた。...…