PICNIC YOUは、1998年生まれの田嶋周造、下田開登によるラップ・ユニット。じゃがたら、ECD、ザ・ブルーハーツ、山口富士夫を敬愛し、1960年代以降のカウンター・カルチャー、サブ・カルチャーに共鳴するふたりが出会い、2018年に結成された。そんな彼らが、ファースト・アルバム『友愛』をリリース。本人たっての希望でインタヴュアーにはじゃがたらやザ・ブルーハーツ、現代フランスのラップについてなど、数多くの著作を手掛ける陣野俊史を迎え、作品についてじっくり語ってもらっている。...…
ライヴハウスへ行くようになってから5、6年。決して長くない歴のなかでも「なんとなくノリ気がしない」なんて思ってしまう日が生意気ながらある。からあげ弁当のライヴをはじめて観に行った時はちょうどそんなモードが続いていた時期で、正直に告白するとこの日も100パーセントの気持ちを持っていたわけではなかった。でもからあげ弁当の3人が新代田FEVERのあのステージで演奏している姿を観たら、ライヴハウスに初めて行った日のこと思い出して知らないうちに泣いてしまっていたし、「ライヴハウスで気になっているバンドを観るってやっぱ…
宇宙にぽつんとひとりで浮いているかのような感覚になる、Klang Rulerの初アルバム『Space Age』。しかし、そこに孤独は感じない。むしろ無重力空間を散歩しながら地球を眺めているようで終始ワクワクするのだ。SFの要素をたっぷりと含んだスケールの大きな楽曲で構成されているはずなのに、懐かしさや親しみも同時に覚えるのはyonkey(Vo)の類ないトラックが魅せる不思議な魔法のようでもある。そんな巧妙なサウンドに〈愛の返し方をボクはまだ知らない〉(“きらめき”)、〈またあいたい またあいたい〉(“ロスト…
シンガー・ソング・ライター、Sean Oshima。彼を知ったきっかけは、ファースト・シングル「疲れた日の夜に -Hard Day’s Night-」のMVだった。白い背景に赤いカーペット。真ん中にはSean Oshimaがいて、その一歩後ろには様々な楽器を演奏している人たち。そんなシンプルな映像とともに流れる、ブラスをふんだんに使った華やかでキャッチーなサウンド。だけど歌詞には世の中への皮肉もたっぷり入っている。おもしろいアーティストに出会ったと真っ先に思った。その後も彼は作品をコンスタントにリリースし、…
ライター、斎井直史によるヒップホップ連載〈パンチライン・オブ・ザ・マンス〉。前回はラップ・グループ、CBSのインタビューをお届けしました。あれから約5ヶ月ぶりとなる今回は、Hiphop / R&Bヴォーカルデュオ、Otomodatchiにインタビュー。東京とロンドンを基盤に活動する日本人R&BシンガーソングライターAmiideと、LAを拠点とするアメリカ人ラッパー、Jyodanにリモートで話をききました。2020年12月に解散したCIRRRCLEの元メンバーでもあるふたりは過去、現在、そして未来をどう捉え…
福岡を拠点に活動する4人組バンド、Deep Sea Diving Club(通称、DSDC)がメジャーデビューを果たした。彼らのメジャー初EP、『Mix Wave』は、昨年発表した“フーリッシュサマー”、“Left Alone feat. 土岐麻子”、“Miragesong”の3曲に新曲4曲を追加した気合の入った作品だ。バンドとしても大きく進化した姿を提示しているDeep Sea Diving Club。今回はヴォーカルの谷颯太にメジャーに対する考え方、そしてEPの制作スタイルについてじっくり語ってもらった…
kiki vivi lilyが最新EP『Blossom』をリリース。情報量が多い楽曲が日々リリースされる今日において、飾るよりもあえて削ぎ落とすイメージで制作を進めたと彼女は語る。そして生み出された本作は、コンパクトに仕上がっているものの、彼女の魅力的な歌声や安定したグルーヴがより一層感じられる一作となっている。それぞれの楽曲にどのように命を吹きかけたのか、制作背景や各楽曲のポイントをじっくり語ってもらった。...…
“TENJIN NEO CITY POP”をテーマに掲げ、福岡を拠点に活動している4人組バンド、Deep Sea Diving Club。彼らの産み出すロック、R&B、ソウルの要素をベースにポップなセンスを掛け合わせた楽曲には、日本のみならず海外でもじわじわと人気が集まってます。彼らは自身の楽曲をどのようにして作り上げているのか、その秘密を探るべく、メンバー全員にインタヴューを実施。最新作のの土岐麻子とのコラボ楽曲の話はもちろん、バンドの結成の経緯から、それぞれの音楽ルーツ、そして、拠点として活動をしている…
グルーヴィーなメロディーと奇抜な歌詞で聴く者に強烈な印象を残す、マハラージャン。2021年3月に、EP『セーラ☆ムン太郎』でメジャー・デビュー。その後は、YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」でのパフォーマンスが話題になるなど、ソングライティングだけではなく、彼の高い歌唱力も評価され、各所で話題を呼んでいる。そんなマハラージャンが今回、待望の最新作『正気じゃいられない』をリリース。前作に引き続き参加のハマ・オカモト(OKAMOTO'S)や皆川真人のほか、TAIHEI( Suchmos/ 賽…
Rachel、Mamikoのふたりからなるヒップホップ・ユニット、chelmicoが前々作のアルバム『Fishing』ぶりにOTOTOYに登場です! コロナ禍でもサード・アルバム『maze』、デジタルEP『COZY』とユニットとして精力的に活動は継続。Rachelはlyrical schoolへの楽曲提供やASIAN KUNG-FU GENERATIONのアルバムにゲスト参加、Mamikoはソロとしてアルバムをリリースするなどお互いのソロ活動もありつつ、ドロップされた2年ぶりとなるアルバム『gokigen』…
圧倒的なスキルと存在感でシーンのみならず、RADWIMPSやAI、KIRINJIといったアーティストからもラヴコールを受け共演を果たすなど目覚ましい活躍を遂げるラッパー、Awich。2020年から活動の場をメジャーに移し、約1年半。待望となるメジャー・ファースト・アルバムとなる作品『Queendom』がついに完成。純度100%のラップ・アルバムに挑んだという今作は、本気でシーンの頂点を獲りにいくという覚悟を感じさせる1枚に仕上がっている。今回OTOTOYでは、連載〈パンチライン・オブ・ザ・マンス〉を執筆中の…
2021年11月27日、新木場USEN STUDIO-COASTで思い出野郎Aチームがバンド最大規模となるライヴ〈ソウルピクニック 2021〉を開催。バンドとしては実に1年9ヶ月ぶりの有観客ライヴとなったこの日は、Fukaishi Norio、沼澤成毅、ファンファン、asuka ando、YAYA子もサポートに加わり、感動的な素晴らしいライヴで成功を収めた。そしてこの日はもうひとつ特別な取り組みとして、歌詞をろう者の方々にも伝えるための手話通訳もライヴに参加したのである。日本では前例もほぼない中で、バンドは…