YMO結成40周年記念再発プロジェクト「YMO40」から、ハイレゾ・リマスタリング諸作品が配信開始!

イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の結成40周年記念再発プロジェクト「YMO40」。エレクトロニック・ミュージックの先駆として、国内外で高い評価を受け続けているその作品が、リマスタリングが施され続々とリリースされるこの企画。第4弾は、ポップス〜歌謡曲路線へと踏み込んだ『浮気なぼくら』、そのインスト盤『浮気なぼくらインストゥルメンタル』、アルファ期最後のスタジオ録音アルバムにして、三宅裕司主宰の劇団S.E.T.(スーパー・エキセントリック・シアター)のコントのコラボを果たした『サーヴィス』、そして1983年12月日本武道館に於ける「散開コンサート」を収めたライヴ盤『アフター・サーヴィス (live 1983)』の4作品。
ボブ・ラディック : アメリカのGateway Mastering & DVDのマスタリング・エンジニア。ジミ・ヘンドリックスやクイーン、レッド・ツェッペリンといったロック・レジェンドたちから、クラシック、そしてダフト・パンクやフランク・オーシャンといった現代のダンス〜R&Bアーティストまで手がけるマスタリング・エンジニア。クラシックなどの作品では「Robert C. Ludwig」ともクレジットされることも
「YMO40」ハイレゾ・リマスタリング第4弾
「君に、胸キュン。」を筆頭にYMO流のポップスを極めた1983年作
一部楽曲を入れ替えたインスト・アルバム
サウンド・コンセプト、そして仮タイトルとして“キュート”が名付けられた作品で、カネボウ化粧品のコマーシャルソングとして使用された先行シングル「君に、胸キュン。」を収録するなど、ポップス〜歌謡曲へと踏み込んだ作品。一部楽曲を差し替え、ヴォーカル部分をシンセのメロディーに置き換えたインスト・リミックス・アルバムも。
1983年発表、『増殖』に続くコメディとのコラボ・アルバム
散開(解散)発表後にリリース。当時、高橋が出演していたオールナイトニッポン繋がりで、三宅裕司率いるS.E.T.(スーパー・エキセントリック・シアター)を起用、『増殖』におけるスネークマンショーの役回りで参加。彼らしいユーモアが効いた、コントとYMOの楽曲による「散開記念アルバム」。
1983年発表、『増殖』に続くコメディとのコラボ・アルバム
1983年に行われた散開ライヴ〈1983 YMO ジャパンツアー〉から12月12日、13日の日本武道館公演を収録したライヴ・アルバム。新たにリアレンジされた初期のインスト楽曲から、『浮気なぼくら』〜散開直前のシングル「以心電信」など、歌モノも網羅している。
「YMO40」ハイレゾ・リマスタリング第3弾
1981年発表、ダブ、 ラップ、 無限音階など先鋭的な音楽性を盛り込んだアルバム
現代でもクラブ・ミュージックのマスターピースとなっているリズム・マシーン、TR-808がフィーチャー、シーケンサーにMC-4、シンセにプロフェット5、日本初となるデジタル・マルチ・レコーダーと8chのティアックのテープ・レコーダーによるレコーディングなど、機材・レコーディング面でも大きな変化が。世界ツアーを経て、UKニューウェイヴ〜シンセ・ポップとの邂逅も垣間見えるソリッドな音楽性に。
1981年発表、サンプリング・ミュージックの先駆的な1枚
サンプル・ベースのドラムマシーン、リン・ドラムに着想を得て開発された、カスタムメイドのサンプラー、LMD-649を駆使し、スタジオ中のモノをたたいて作られた、さまざまな具体音をパーカッションに転用するなど、サンプリング・ミュージックの始祖とも言える音楽性を伴ったアルバム。『BGM』とともにベスト・アルバムにあげるファンも多い。
「YMO40」ハイレゾ・リマスタリング第2弾の2作品
1980年発表、 スネークマンショーのコントとのコラボが話題を呼んだミニ・アルバム
桑原茂一、伊武雅刀、小林克也によるスネークマンショーのコントを挟んで展開されるラジオ番組のような構成のミニ・アルバム。元サディスティック・ミカ・バンドのボーカリスト福井ミカ参加の「NICE AGE」、そしてシングル・カットされた、細野によるベースラインがことさら印象的なアーチー・ベル&ザ・ドレルズのカヴァー「TIGHTEN UP」のカヴァーや2トーン・スカ的な「MULTIPLIES」などを収録。
1980年リリース、LA、NY、ロンドン、そして中野サンプラザの公演を含むライヴ・アルバム
『公的抑圧』とも、第1回のワールド・ツアーとなった、ヴェニュー(ロンドン)、グリーク・シアター(ロサンゼルス)、ボトムライン(ニューヨーク)。コンピューター、シンセのプログラミングに松武秀樹、キーボードやバッキング・ヴォーカルとして矢野顕子、ギターには渡辺香津美が参加(諸事情で作品化の段階で渡辺のギターはカットされ、坂本のシンセが追加されている)。
「YMO40」ハイレゾ・リマスタリング第1弾
まさに初期YMOを代表する金字塔的作品
シングル・カットされ、まさに代表曲となった「RYDEEN」を含む金字塔的作品。エレクトロ・ディスコな1stシングル「TECHNOPOLIS」や「BEHIND THE MASK」、沖縄民謡的なグルーヴがエレクトロの上で繰り広げられる「ABSOLUTE EGO DANCE」。昨今の和製アンビエントな文脈でもいけそうな「CASTALIA」などなど。「テクノポップ」といったタームの広がりや人民服ファッションなどなど、一躍YMOは時代の寵児となるきっかとなった作品。
1978年発表の1stアルバムの1979年の海外仕様
A&Mから米国発売されるにあたり、 ディスコ全盛の市場に合わせてLAでアル・シュミットによるリミックスが全曲に施された1stのアメリカ盤。「アクロバット」 が削除、「イエロー・マジック(東風)」 では吉田美奈子のヴォーカルがダビングされている。ジャケットのルー・ビーチによる“電線芸者”イラスト。
伝説のはじまりとなる1978年発表の1stアルバム
細野晴臣提案のマーティン・デニーのエキゾチック・サウンドをディスコ化する(「ファイヤー・クラッカー」はマーティン・デニーの楽曲)というコンセプトの下に誕生したYMOの記念すべき第1作。エキゾな旋律とフュージョン、そしてディスコが入り交じる。ゴダール3部作と呼ばれる「東風」「中国女」「マッド・ピエロ」を収録。
対談動画などのスペシャル・コンテンツを「YMO40」スペシャルサイトにて公開中 http://www.110107.com
ソロ作・参加作品などYMO関連のオススメ・ハイレゾ作品
1978年にYMO結成以前に制作された坂本龍一のデビュー作。
坂本、自らも主演した大島渚監督『戦場のメリークリスマス』OST30周年記念リマスリング版
ポスト・クラシカルを予見した1998年作、20周年リマスター
現在の電子音響シーンへも接続する坂本龍一目下の最新作(2017年)
高橋ユキヒロ名義でリリースの1st 『サラヴァ!』、デビュー40周年リマスタリング版
高橋幸宏と鈴木慶一の音楽ユニット、 THE BEATNIKSが1981年にリリースしたアルバム
前作より7年ぶりとなる高橋幸宏と鈴木慶一による伝説的ユニット、THE BEATNIKSの目下の新作