今週のFRIENDSHIP.(2021年6月2日)

カルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽をデジタル配信し、アーティストの音楽活動をサポートするサービスFRIENDSHIP.の新譜を毎週水曜日に紹介する「今週のFRIENDSHIP.」。さらにその中から、FREE THROWのタイラダイスケとオトトイ編集部の梶野有希が選出した2組のショート・レヴューも掲載。
第12回は、揺らぎ「Underneath It All」と踊ってばかりの国『moana』をピックアップ!FRIENDSHIP.の選び抜かれた多彩な音源を高音質でお楽しみください。
今週のイチオシ
揺らぎ「Underneath It All」
My Bloody Valentine「LOVELESS」30周年など、盛り上がりを見せるシューゲイザー・シーンのなか、満を持して6月30日にリリースされる揺らぎの3年ぶりのアルバム『For you, Adroit it but soft』からの先行シングル。自分が彼らにグッとくるのはオーセンティックなシューゲイズのマナーにはしっかりとリスペクトがありつつも、それをそのまま焼き直すのではなく、革新性を持って更新していこうとする姿勢。この楽曲では特にリズム・アプローチに強くその意思を感じる。ぜひロスレス・サウンドでこの繊細な轟音の渦に飛び込んでみてください!
タイラダイスケ(FRIENDSHIP./FREE THROW)
踊ってばかりの国『moana』
制作に最も時間を費やしたという踊ってばかりの国の意欲作『moana』。収録曲“Twilight”は、ループするベース、同じ音を刻み続けるギター、つぶやくような低音ヴォーカルというシンプルなAメロと、一気に風が吹き抜けるサビとのギャップに心掴まれる1曲。開放感ある自然の中で心地よさそうに演奏するMVとあいまって、本曲の開放感は、このコロナ禍においてある種の救済のように思えた。またアルバムのサイケデリックな雰囲気に合わせて再録された“Orion”や“ひまわりの種”からは、彼らのアレンジに対する底力をひしひしと感じる。本作は難産だったからこそ、メンバーそれぞれのこだわりが過不足なく反映されたアルバムだ。全12曲を通して、彼らの葛藤、そしてその先にあったものを感じてほしい。
梶野有希(オトトイ)
ピックアップアーティスト
タイラダイスケ(FRIENDSHIP./FREE THROW)
・揺らぎ「Underneath It All」
・Laya「It's On You」
・FiJA「What's on your mind?」
・FUNKINDUSTRY「Rock This Night」
・am8「am8 killed by mad FPU」
梶野有希(オトトイ編集部)
・踊ってばかりの国『moana』
・Faded old city「Friends」
FRIENDSHIP.とは?

ー世界に届く音楽は 君のまわりにいる
FRIENDSHIP.とはカルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽を世界187か国へデジタル配信し、アーティストの音楽活動をサポートするサービス。 キュレーターは、届いた楽曲を審査し、通過したアーティストの楽曲を配信するほか、デジタル・プロモーションのサポートも担う。
リスナーは自分の知らない音楽、心をうたれるアーティストに出会うことができ、アーティストは感度の高いリスナーにいち早く自分の音楽を届けることができる。
■FRIENDSHIP.公式Twitter:https://twitter.com/friends_hipland
■FRIENDSHIP.公式HP:https://friendship.mu/
■FRIENDSHIP.公式プレイリスト:https://open.spotify.com/playlist/6SzuvuggD8pIIWglRxmjyf?si=NzeaQH9QTBWSpBcbUGVXVg
PROFILE
Daisuke Taira(FREE THROW)

新進気鋭のバンドと創り上げるROCK DJ Partyの先駆け的な存在であるFREE THROWを主催。過去3枚のコンピレーション・アルバムのリリースや、川崎で開催されているオールナイトロックフェス「BAYCAMP」のDJブースのディレクションを担当するなど、パーティーの枠を超え、活動は多岐に渡る。
DJ個人としても日本全国の小箱、大箱、野外フェスなど場所や環境を問わず、年間150本以上のペースで日本全国を飛び回る、日本で最も忙しいロックDJの一人。過去にはライブハウス新宿MARZの店長/ブッキング・マネージャーも務めた。
■タイラダイスケ公式Twitter:https://twitter.com/taira_daisuke