編集部が注目する今週のリリース作品
初流通盤の2ndAL
"アートロック"を標榜するユニット「CLAN QUEEN」のセカンド・アルバム。3人が生み出す、オルタナティヴ・ロックをベースにしたその音楽は、凶暴かつ繊細で聴く者を一気に惹き込むパワーを持っている。今年のフェスでも台風の目をなるであろう、CLAN QUEEN。今作からぜひ、その沼へと足を踏み入れてみて欲しい。(西田)
3人組室内楽バンドによるEP
一定のリズムをキープする打ち込みとベースに、ギターとヴォーカルがなだらかに表情をつけていく。アングラでローファイな世界観は、まるでこの世界は自分の部屋のみで完結していると錯覚してしまう真夜中の心理状態に似ている。"ブルー"は特にその色がひときわ濃くてあぶない。だけどそういう逃げ場というか拠り所にできる音楽があるおかげで、日々健やかであろうと思えるんだよな。(石川)
初の全国流通盤
「オルタナティブシティロックバンド」を名乗る広島発、Gt.Vo./Ba./Dr./Key./DJ.構成5人組の1stミニアルバム。よく言ったもので、リズム、ビート、ピアノ等々さまざま要素が奔放に折り重なりながらも、特有の浮遊感や寂寥感がそこはかとなく漂い続けているさまは、まさに“オルタナティヴ”דシティロック”。ライヴみてみたいです。(高田)
サード・アルバムをリマスタリング&ハイレゾで配信
ミッシェル、デビュー30周年プロジェクト『THEE 30TH』の第3弾。〈あとはトぶだけ〉とはよく言ったもので、まさにバンドとして大きく飛躍していく瞬間が刻み込まれた1枚。自分も最初に聴いたオリジナル・アルバムはこれでした。"ゲット・アップ・ルーシー"、"バードメン"などホームラン級のシングル曲はもちろんなんですが、初期の香りがまだ残るメロディアスな"サニー・サイド・リバー"が大好きです。(高木)
我々104を迎えた楽曲など収録
遊び心のあるサンプリングが混ざったバンド・サウンド。ポエトリーでありながらポップな歌メロ。その全体のバランス感がとても良く、プロデュースのうまさに感動する。ローパスフィルターのかけ方や、ダウナーな歌い方に合わせた意図的なリズムの解れが退廃的な雰囲気に拍車をかけています。退屈になり得るシンプルなバッキング・ギターを安心に変える、そんなカリスマ性が光る一枚。(菅家)
初めてサポートドラマーを迎えた新曲
ドミコが1年9カ月ぶりとなる待望の新曲をデジタルリリース! 心地よいギターサウンドとキャッチーなボーカルが楽しいサマーソングで、今年の夏を盛り上げてくれること間違いなしです。(藤田)
「サークル/ライン」がハイレゾで聴ける!
SNSをわずかに賑わせている菊地雅章『ススト』サブスク解禁。もっとファンキーな『DREAMACHINE』しか聴いたことがなく、初めて聴いてびっくり。ジャケの通りに、天まで登って行く螺旋階段のような「サークル/ライン」は延々に聴いていたい。dragcityから出しているBitchin Bajasのような、ミニマルなサイケデリック・エレクトロな感覚も含んでいて、時を超える魅力を感じる一枚です。エレクトリック・マイルス期の技法を用いているということで、あまり真剣に聴いていなかったけどこれを機にがっつり向き合ってみることにします。(津田)
オトトイパーティー通信