編集部が注目する今週のリリース作品
草月ホールでのライヴ音源
今年2025年2月1日 (土) 東京・草月ホールにて開催された「KIYOSHI RYUJIN with Quartet & KIYOSHI RYUJIN25 Acoustic Live」のライヴ音源。アコースティックの音色で新たな清 竜人25のポップスの引き出しを感じさせる仕上がりに。夫人たちのヴォーカルもじっくり堪能できます!(西田)
バンド、kanekoayanoとしての初作
突然発表されたカネコアヤノのバンド形態ファースト・アルバム。まずは本来のフォークを感じさせる “noise” に始まり、“ラッキー”、“WALTZ” と徐々にファズ・ギターが牙を剝いていく。ヒヤリとしつつ、パッションに溢れた青い炎のような一枚。間違いなく転換点になると思う。(菅家)
シューゲイズ/ドリームポップ・バンド、Moon In Juneの2作目
前作以上に多彩な音楽性に挑戦した2ndアルバム。「色彩を持たないで」とは、自分には自分の色があるはずだと思い悩むこと、あるいは、他者から色を付けられることへの葛藤をあらわすとのこと。ドリームポップ/ギターポップといえる表情のもと、「歌」を聴かせることを中心に据え、自由さと解放感にみちたアルバムとなった。聴き応え十分。AACしか配信できないのが本当にもったいない。(高田)
PRIMAL、ソロ名義では12年ぶりのアルバム
ヒップホップ・グループ、MSCに所属するラッパー、PRIMALが12年ぶりとなるソロ名義の3rdアルバムをリリース。約10年前から拠点を北海道に移したということもあり、今作では収録曲の多くは北海道エリアのプロデューサーが担当。ゲスト陣には同じく北海道を拠点にしているMCのYAS I AMやレゲエDJのMAD KOH、古くから活動を共にしてきた漢 a.k.a. GAMIやBES、SAW、RUMIといった面々が援護射撃。地にドンと足をつけ、生活が滲むブルージーなラップがグッと胸を打ちます。先日のSEEDA『親子星』に続き、00年代に活躍したラッパーの新作に素晴らしいリリースが続いてますね。(高木)
アニメ『Dr.STONE』OST
アニメ『Dr.STONE』のサウンド・トラック、第5弾が配信開始に。分割3クールで放送されるファイナルシーズンの第1クールを彩った楽曲たちを収録した本作は、自然の雄大さや過酷さを表現するDr.STONEらしい厳かなものから、近代兵器を駆使して戦うより現代的なバトルにぴったりのテクノやロック調のものなで、さまざまなジャンルが楽しめます。7月放送の第2クールに向けて、GWに復習するのも良いですね! (藤田)
幽体コミュニケーションズ、アルバムより先行リリース
5月14日(水)にリリースされる『文明の欠伸』より先行配信。大きく刻むビートに乗って、キラキラと光る音たちが戯れる。「ルーデンス」はラテン語で「遊び」という意味だそうで、歌詞における「全部の気持ちを / 抱きしめてダンスを / 人の形を楽しんでね!」は、いま偶然人間として存在していることを不思議がりながらも面白がれる幽コミならではの視点があらわれている。(石川)
トランス・レコードのリリース作品が再発
RUINS、ボアダムスなど80年代ねじ曲がったロックを取り扱ったトランス・レコードでリリースされていた、ILL BONEとその前身バンドである造反医学が昨年再発。ついに配信も開始されました。PILなどポスト・パンクに触発されCANに影響されたということですが、むしろノーウェイヴぽいのはフリクションの存在の大きさからか。(津田)