2016/07/19 23:11

INTERVIEW : 東雲しなの

ーー東雲しなのという名前には、どんな意味が込められているんでしょう?

東雲しなの(以下、東雲) : 最初のレッスン場所が東雲の近くだったので、初心を忘れないようにという気持ちを込めてつけました。あと東雲が「夜明けの東の空」を表した言葉だと知って、いいなと思って。語感的にも、おのののかさんみたいな感じでかわいいなと思ったのもあります。

ーーこれまでアイドル活動をやっていたことはあるんですか?

東雲 : それがまったくないんです。バンドを観にライヴハウスに行くことはすごく好きだったんですけど、アイドルを観に行くこと自体もあまりなくて。

ーーそうなんですね。Twitterではホラー映画が好きって書いてましたけど(笑)。

東雲 : ここ1、2年で好きになったんです。ふとしたタイミングで「仁義無き戦い」を観てかっこいい~!! ってなって。人が撃たれたりするのが、ほんまに痛そうでかっこいいんですよ。いろんな人にすごかったーって言ってオススメの作品を教えてもらったんですけど、その中に「キル・ビル」があって。「キル・ビル」はいろいろな映画へのオマージュが多い作品なので、そこから辿ってホラー映画に行き着きました。音楽も掘って聴くので沢田研二さんとかが大好きなんです。

ーーご両親が音楽好きだったりするんですか?

東雲 : 父親がドゥーワップとかブラック・ミュージックが好きな人で、テンプテーションズとかザ・コースターズとか大好きなんです。そのあたりの音楽って、いろんなカヴァーが多かったりするので、元ネタを探す作業を1人でしたりしていました(笑)。

ーーなかなか通というか音楽マニア的ですね(笑)。愛わなびさんのインタヴューで、しなのさんがSEBASTIAN Xをすごく好きだってことを聞きました。

東雲 : 本当はあまり言わないでおこうと思っていたんですよ。SEBASTIAN Xがめっちゃ好きで、真夏さんとも仲良くさせてもらっていたので「こいつ、コネちゃうか?」と思われるのも悔しいじゃないですか? 14歳の頃、SEBASTIAN Xを見て、そこからライヴハウスに通う人生が始まったんです。それまでお家で1人でレコード聴いていたり、学校に行かず映画を観てたりしていた人生だったんですけど、SEBASTIAN Xのライヴを観て楽しいと思ったり、友だちができて。それを経験しなかったらずっとお家にこもったままだったので。そういう意味では、SEBASTIAN Xに何回も人生を変えられているんです。

ーーSEBASTIAN Xとは、どういうきっかけで出会ったんですか?

東雲 : YouTubeを観て「なんかいい!」と思って、友だちを誘って十三のライヴハウスに行ってみたんです。そのとき14歳だったからすごく怖くて。何も知らないし、お化粧もしていないような女の子2人で行ったので、出演者がうろうろしてることにもびっくりして。あれだけ映像で観ていた人が目の前にいる!! って嬉しくなったし、こんなに近くで鳴っている音楽を聴くっていう体験が大きかったです。

ーーじゃあ、それまではあまり社交的な感じじゃなかったんだ。

東雲 : 今めちゃめちゃしゃべっていますけど、すごく人見知りでした。同じ音楽が好きな友だちができたことで、人見知りもだんだん直っていったんです。あとはSEBASTIAN Xを見るために、広島、名古屋、東京、福岡、岡山といろんな土地を勝手に追いかけていくなかで全国にどんどん友だちもできたりして。ずっと部活もせず、バイトしてはライヴに行き、CDを買い、みたいな生活をしていました。

この曲を言葉に出して歌いたい!! 届けたい!! と思った

ーーそこまで好きなSEBASTIAN Xの2人がサウンド・プロデュースをするというのを知って、応募しないわけにはいかなかった、と。

東雲 : そうですね。これまでの人生は見たり聴いたりばっかりで私はなにもしていない!! と思って。生きている感じがしなかったんですよね。お金を稼いで、いろんなところに行けるようになったんですけど、自分の人生としてなにもしていないと思って。そんなことを思っていたときにオーディションがあったので、何かを始めるきっかけかなと思って応募しました。

ーーオーディションの審査員として真夏さんと工藤さんも参加していましたよね。どういう気持ちでしたか?

東雲 : 真夏さんのライヴに行った時に「しなの応募しなよー!」って感じで言ってくれていたんですけど、すごくドライに普通に審査していただきました(笑)。

ーー緊張はした?

東雲 : 緊張は… したけど、楽しかったです!

ーーぶっちゃけ受かると思いましたか?

東雲 : もっとおもしろい説明ができた! と思いました。自分のことを短時間でこんな人ですって伝えるのがこんなに難しいんだって。

ーー合格の連絡が来た時はどんな気持ちでした?

東雲 : まじか! ってなりました。わなびちゃんは周りの人に受けていることを言わなかったって言っていたんですけど、私はいろんな方面に言っていたんですよ。なので、友だちに受かった! って言ったら、まじか!! うける(笑)みたいに言われました。

ーーSummer Rocket(以下、サマロケ)では、憧れの人が作った曲を自分たちの歌として歌うわけですよね。特別な気持ちなんじゃないですか?

東雲 : 自分がずっと好きだった人の曲を歌えるのは、やっぱり特別な想いがあります。この間、歌唱指導のレッスンがあったんですけど「歌詞をどういうふうに捉えましたか?」ってことを話し合って。ここはどういう気持ちなんだろう? これってどういうことだろう? ってことを全員で考えたことが、自分にとってグッときたというか… そこからすごく変わりました。曲の聴き方も変わったし、もう1回歌詞を読んでみたらいろいな景色が見えてきたり、自分のことを思い出したりして、この曲を言葉に出して歌いたい!! 届けたい!! と思ったんですよ。そこから曲を口に出す度に涙が出て、毎回感極まっちゃうんです。

ーー曲が自分の中に同化するような感じ?

東雲 : こんなことを言ったらあれなんですけど、自分が作ったんちゃうかなくらいの気持ちでいるんです。いただいた曲をその通り歌いますっていう気持ちではなくて、自分の気持ちが曲にすごく乗った状態になっています。

ーーそれは素晴らしいことですね。サマロケではどんなことをやりたいですか?

東雲 : 人の気持ちを動かしたいです。もちろん、このイベントに出たいとか、こうなりたいとか野望はあるんですけど、自分も学校に行かずお家で曲を聴いていた時に音楽に助けられたので、誰かのそういう存在になれたらなと思います。

ーー最後にデビュー・ライヴに向けての意気込みを聞かせてください。

東雲 : 精一杯やります! 今あるすべての力を出してやれたらと思っています。

サマロケの初ライヴが決定!!

Summer Rocket デビュー・ライヴ!
TRASH-UP!! 企画「遅れてゴメンネ! vol.1」
2016年7月24日(日)@新宿Motion
時間 : open 9:30 / start 10:00
料金 : 前売 2,000円 / 当 日2,400円(ドリンク代別)
予約 : sr@rocket-base.jpまで

[インタヴュー] 少女閣下のインターナショナル

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