編集部おすすめの新譜
Ave Mujicaより、待望の1stアルバム
「史上最狂のバンドアニメ」というキャッチコピーとともに、大きな話題を呼んだTVアニメ『BanG Dream! Ave Mujica』。その劇中バンドであるAve Mujicaのファースト・アルバムは、メタルやプログレの要素を感じさせる音像が特徴の全7曲を収録。アニメのオープニングテーマ「KiLLKiSS」と、エンディングテーマ「Georgette Me, Georgette You」など、刺激的な楽曲が揃っています。ぜひ全身でご賞味あれ。(西田)
2025年大注目の超実験的意欲作
せっかくのGW、長いアルバムを通して聴いてみませんか。オルタナティヴJ-POPの最新最高傑作、笹川真生の3rdフルアルバム。圧倒的色彩、視界の変化、危うさ、不安、興奮。「ジェットコースターのよう」と形容されるのもよくわかる。ところでジェットコースターの乗車時間は世界最長でも4分弱らしい。だとしたらそれは “非常” であらざるを得ない。一方でこのアルバムには、たとえ危うくてもそこに留まっていたくなる優しさがある。浸ってほしい。全14曲収録、56分11秒。(高田)
haruyoiのボーカルによるソロ・プロジェクト
先週のオトトイやOTOTOY Weeklyで紹介し損ねていた一枚。なんとなく行ったライヴがすごく良かったので音源を聴いたら、キラキラと溢れ出るテクスチャ感とゴロゴロとした生き物感が入り混じっていて最高。リリース・パーティはウ山あまねが出演していたとのことでめちゃくちゃ後悔しています。このGW、悔いのないように気になるライヴにはどんどん行きましょう。(菅家)
siraphの2人による、ジークアクスOST
現在テレビアニメにて絶賛放映中の『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』。初めてガンダムシリーズを観る人にもグッとくるキャラクター・デザイン、初代ガンダムを観ていた人はびっくりしてしまうストーリー展開、誰もが夢中になる戦闘シーンの描写……さまざまな点で注目を浴びている素晴らしい作品ですが、音楽面でもピカイチなのです。 アニメ版のOPや、EDはもちろんのこと、主人公・マチュが憧れる宇宙の壮大さや、手に汗握るバトルの臨場感を最高に盛り上げる珠玉の劇伴も聴いてほしい! 今回は劇場先行版として公開された『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』のサウンド・トラックを紹介。まだギリギリ鑑賞できる劇場もあるようなので、お近くの方はスクリーンでもぜひ!(藤田)
ミッシェル2ndALのリマスター
アーカイ奉行(最近更新できてなくてすみません…再開できるよう頑張ります)が大プッシュしないといけないでしょ的な今年の目玉、ミッシェルのデビュー30周年プロジェクト『THEE 30TH』。オリジナル・マスターテープから新たにリマスタリングを施したハイレゾ音源が順次配信されておりますが、先日から『High Time』の配信がスタート。個人的にミッシェルの作品のなかでも大好きな1枚ですが、なかでも"シャンデリヤ"で聴けるアベフトシの鬼カッティングはいつ聴いても最高。この後は『Chicken Zombies』『GEAR BLUES』と1番バンドが油に乗っている時期の作品が待ってます、これも大変楽しみ。(高木)
多国籍ミュージック・プロジェクトAsa Toneを招いた衝撃の一枚
昨年〈EACH STORY〉にもきていたAsa Toneと、アーリー・エレクトロニクス重鎮Ariel Kalmaがまさかのコラボ。Asa Tone作品はスティールパンやガムランを思わせる電子音を乱れ打ちさせた、パーカッシヴなものが多いですが、そこにAriel Kalmaのディープな瞑想的ドローンが混じり合っていく。Asa Tone自体、メンバー三人の国籍が異なるチームだし、Ariel Kalmaは東洋音楽とエレクトロニクスを融合させてきた人なので、素晴らしくないわけがない。(津田)
Vegynというフィルターを通したような、自然なリアレンジ
Airの初作にして名盤『Moon Safari』(1998年)を、Vegynが全編リミックス。原作の世界観を損なわないアレンジに、Vegynのリスペクトを感じる仕上がり。25年以上も前の音楽をこうしてまた新鮮に楽しめて、リミックスって本当にいい文化だな。原曲よりもタイトなビート感の"Kelly Watch the Stars"が特にお気に入り。(石川)
豪華アーティストらによるリミックス・アルバム
プライマル・スクリームのひさびさの新作は、1990年代から活躍するアイルランドのテクノ・プロデューサー、デイヴィッド・ホルムスがプロデュース。ディスコを基調にしたロックを展開、愛と革命を歌う彼ららしい1作に。彼らのある意味でもうひとつの真骨頂とも言えるリミックスには、朋友、テリー・ファーレーやブラック・サインエンス・オーケストラといったUKハウスのベテランから、ティム・ゴールズワーシー(元デヴィッド・ホルムスのエンジニアから、DFAへ)やオプティモのJD・トゥウィッチなど、原曲のディスコ感をさらにダンス・フロア仕様へとブラッシュアップする人選に。本パッケージでは、オリジナルとリミックス集の2in1。(河村)