& records

Official site: http://www.andrecords.jp/
my letter、約2年半ぶりとなるフル・アルバムをリリース

インタヴュー

my letter、約2年半ぶりとなるフル・アルバムをリリース

京都が生んだ愛すべきアート・パンク・バンドmy letter。2014年にリリースした1stアルバム『my letter』から2年半、満を持して会心の2ndアルバム『僕のミュージックマシーン』をリリースする。OTOTOYでは今作を2017年4月5日よりハイレゾ配信スタート。前作リリースからの間でドラマーの脱退、拠点としていた京都からの移住など、バンドを取り巻く環境は大きく変化を遂げた。それでも豊かに響き渡る楽曲は、変わることなく鳴らされ続けている。2ndアルバムをリリースするタイミングでVo.キヌガサへのイ…

LOOLOWNINGEN & THE FAR EAST IDIOTSが生み出す唯一無二のオルタナティヴ・ブルーズ、1stアルバム配信&1曲フリーダウンロード

インタヴュー

LOOLOWNINGEN & THE FAR EAST IDIOTSが生み出す唯一無二のオルタナティヴ・ブルーズ、1stアルバム配信&1曲フリーダウンロード

マヒルノ、MUSIC FROM THE MARS、school food punishmentの元メンバーというツワモノどもが集まったトリオ、LOOLOWNINGEN & THE FAR EAST IDIOTS(ルロウニンゲン・アンド・ザ・ファー・イースト・イディオッツ)の1stアルバムがリリースされた。「水墨画のような」「一筆書きのような」と形容される楽曲を、休符や空耳まで駆使したアンサンブルで鳴らす、唯一無二のオルタナティヴ・ブルーズ。東京アンダーグラウンド・シーンの未踏峰へ辿り着いたと言える作品を、O…

京都のスーパーノアのギター&ヴォーカル、井戸健人のソロ・プロジェクト「イツキライカ」より1stフル・アルバム配信

インタヴュー

京都のスーパーノアのギター&ヴォーカル、井戸健人のソロ・プロジェクト「イツキライカ」より1stフル・アルバム配信

スーパーノアのギター/ヴォーカルとしても活動する井戸健人によるソロ・ユニット、イツキライカ。2012年のミニ・アルバム『ピンホール透過光』以降、4年ぶりとなる本作は、自身のバンド、スーパーノアのメンバーをはじめ、LLamaやBaa Baa Blacksheeps、白黒ミドリ、サルバ通りなど同じく関西を拠点とするメンバーを迎えて、まばゆいばかりのギター・アンサンブルと歌声のハーモニーで街の情景を描いた11編の楽曲を収録。アルバム配信と共に、そのなかから2曲目の「Kind of Lou」を期間限定フリーダウンロ…

【期間限定フリーDL】スウェーデンのポップ職人デュオ、MARCHING BANDより3年ぶりの新アルバム、ハイレゾ配信

レヴュー

【期間限定フリーDL】スウェーデンのポップ職人デュオ、MARCHING BANDより3年ぶりの新アルバム、ハイレゾ配信

MARCHING BANDの前作『So Much Imagine』は、2人だけで制作された全21曲、70分超の濃厚なポップ・アルバムだった。みんなが口をそろえて言った「魔法がかったメロディー、繊細なアレンジ、果てしない多幸感」。そして2014年の奇跡的な来日公演は、とにかく“from Sweden, via US-INDIE, to everywhere”。夢の国で生まれたような彼らのサウンドを聴いた者は、決まって恋に落ちたのだ。...…

Ryo Hamamoto、3rdソロ・アルバムをハイレゾ配信&インタヴュー

インタヴュー

Ryo Hamamoto、3rdソロ・アルバムをハイレゾ配信&インタヴュー

moools(モールス)やハリネコにて卓越したギタープレイで魅せてきた浜本亮が、バンド名義の前作から4年、ソロ名義"Ryo Hamamoto"としては9年ぶりとなる、3枚目のアルバムを完成させた。今作に収録されたのは声、ギター、ベース、ドラムという最もシンプルなロック・ミュージックのフォーマットで描かれた全9曲。先行7インチ・シングルに収録された「Last Train Home」、「カリブに配属」が異なるミックスにて、さらに濱田岳主演のショート・フィルム『Miss Fortune』のエンディング・テーマとな…

noidとmy letterのスプリット作をハイレゾ配信開始&インタヴュー掲載

インタヴュー

noidとmy letterのスプリット作をハイレゾ配信開始&インタヴュー掲載

2ndアルバムが2014年の第6回CDショップ大賞甲信越北陸ブロックの大賞を獲得するなど、地元金沢で圧倒的な支持を得ている6人組バンド、noid。主催するイベント〈Magical Colors Night〉ではこれまでに国内外の豪華アーティストを招聘し、全国区でその注目を集めている、まさしく金沢のシーンのキーマンと呼べるバンドである。...…

特集 : 2015年夏のポストロック事情ーー『ポストロック・ディスクガイド』とその後のシーン

インタヴュー

特集 : 2015年夏のポストロック事情ーー『ポストロック・ディスクガイド』とその後のシーン

初夏に刊行された『ポストロック・ディスク・ガイド』(以下、『ディスク・ガイド』)、それと呼応するようにポストロックの重要バンドのリリースが続いているーーtoe、mouse on the keys、te'らの新作が相次いてリリース、さらにはUSのポストロックの雄、バトルスの新作もリリースされる予定だ。...…

aoki laska、初セルフ・プロデュース・アルバム『ひとりの美術館』ハイレゾ配信&インタヴュー!

インタヴュー

aoki laska、初セルフ・プロデュース・アルバム『ひとりの美術館』ハイレゾ配信&インタヴュー!

USインディーを中心に、OWENや4 bonjour’s partiesなど洋邦の良質なアーティストを届けるインディ・レーベル"& records"初の日本人女性シンガー・ソングライター、aoki laska。デビュー前から戸高賢史(ART-SCHOOL / Ropes)が絶賛するなど話題を呼ぶなかリリースされたファースト・アルバム『it's you』から早3年。初のセルフ・プロデュースで作り上げたセカンド・アルバム『ひとりの美術館』がリリース。京都への移住、結婚等を経て、改めて歌と向き合ったという今作は、…

of Montreal北陸記念鼎談 : エイジ(noid)×ゆーきゃん×岡村詩野

インタヴュー

of Montreal北陸記念鼎談 : エイジ(noid)×ゆーきゃん×岡村詩野

ケヴィン・バーンズ率いるof Montrealの来日ツアー。2015年6月3日の静岡・浜松公演を皮切りにした全8公演のなかで、ひときわ豪華なメンツがずらりと揃った公演がある。メジャー進出したばかりで勢いのつくザ・なつやすみバンドをはじめ、noid、LLama、王舟、ROTH BART BARON、cassette tape echo、ゆーきゃん。DJにはclub snoozerを主催する田中宗一郎(the sign magazine)と、ラジオ・パーソナリティもつとめる音楽評論家、岡村詩野。それが6月7日、…

ついにリリース! 京都が誇るアート・パンク・カルテット、my letterによる待望のデビュー作

インタヴュー

ついにリリース! 京都が誇るアート・パンク・カルテット、my letterによる待望のデビュー作

SpoonやWild Nothingなどの現行USインディー・シーン直系のサウンドと、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのようにアンニュイな雰囲気とを持ち合わせた男女4人組、my letter。京都を拠点に展開されるその独自のアンサンブルは、国内のインディー・シーンはもちろん、海外からも注目を集めています。そんな、結成から7年を迎えた彼らが、なんと“初”のフル・アルバムをリリースしました! OTOTOYで先行配信していた3曲に続き、あらわになった全9曲に、ハっとして、そして驚いてみてください!...…

OWEN、初の全曲カヴァー・アルバムを配信開始

レヴュー

OWEN、初の全曲カヴァー・アルバムを配信開始

シカゴにおけるEMO〜ポストロック・シーン、その重鎮的な存在と言っても過言ではないOWEN = マイク・キンセラが、キャリア初の全曲カヴァー・アルバムを発表した。盟友プロミス・リングの名曲をはじめ、非常に"らしい"選曲となった本作。近年はTheir/They’re/Thereの結成、Cap’n JazzやOwlsの再結成により、ドラマーとして再評価されているマイクだが、このアルバムはあらためて彼の唄心に触れることを可能にしている。OTOTOYではそんな本作を絶賛配信中。しかも特典として、昨年のツアー最終日の…

nhhmbaseの新作『3 1/2』を24bit/48kHzの高音質音源でリリース&インタビュー掲載!

インタヴュー

nhhmbaseの新作『3 1/2』を24bit/48kHzの高音質音源でリリース&インタビュー掲載!

2008年に解散を発表したnhhmbase(ネハンベース)。その第一期メンバーであるマモル(vocal、guitar、keyboard)によって、バンドの新たな歴史、第二期“nhhmbase”がスタート。前作から約5年ぶりとなる、2ndアルバム『31/2』をリリースする。今回OTOTOYではリーダーであるマモル、第一期の時代からよくnhhmbaseを知るハヤシ(guitar)にインタヴューを敢行。解散、再結成、アルバムの作成秘話や、自主レーベルの設立など、初告白の新事実がポンポンと飛び出す、衝撃的な内容とな…

京都が誇るアート・パンク・カルテット、my letterが待望のデビュー作を予約開始!!

レヴュー

京都が誇るアート・パンク・カルテット、my letterが待望のデビュー作を予約開始!!

結成7年、京都を拠点に活動を続けてきたmy letterが、待望の1stアルバムを発表した。これまでデモCD-Rを3枚世に出しただけで、正式なリリースがなかった彼ら。しかしその評価は京都だけに留まることなく、スウェーデンのMarching Bandに絶賛されるなど、徐々に感染者を増やしている。ヴェルヴェット・チルドレンとも言うべきそのサウンドは、USインディ直系の香りを漂わせながらも、ハッとさせされるアレンジに満ちた独自の音だ。...…

日系アメリカ人SSW、Tomo Nakayamaが初ソロ作をハイレゾで発表!!

レヴュー

日系アメリカ人SSW、Tomo Nakayamaが初ソロ作をハイレゾで発表!!

シアトルで活躍する日系アメリカ人シンガー・ソングライター、Tomo Nakayamaが、自身初のソロ作をハイレゾで発表した。Asahi、Grand Hallwayという2つのバンドを経て、清々しく美しいアコースティック・サウンドを確立してきたTomo。ジェフ・バックリーとも比較される穢れのない歌声、生楽器をふんだんに使用したそのチェンバー・ポップは、まさにハイレゾで聴くのにぴったりだ。...…

USインディ界の歌姫Jen Wood、5年ぶりの新作を予約受付中!

レヴュー

USインディ界の歌姫Jen Wood、5年ぶりの新作を予約受付中!

1992年よりTattle Taleのメンバーとして活動を開始、これまでにソロで4枚のアルバムをリリースし、2013年にはポスタル・サーヴィスの再結成公演にゲスト参加して注目を集めたJen Wood(ジェン・ウッド)。そんなUSインディ界屈指の女性SSW、5年ぶり5作目となるアルバムが届けられた。これまでギター1本でのみ表現されることの多かった彼女の世界観。だが今作は一転、ピアノ主体のバンド・サウンドを軸に、よりスケールの大きな世界を提示することに成功している。...…

noid、4年ぶり、待望のセカンド・アルバム『so are millions of us』リリース&フリー・ダウンロード

レヴュー

noid、4年ぶり、待望のセカンド・アルバム『so are millions of us』リリース&フリー・ダウンロード

4年。1年でも、2年でも、"待望の"なんてよくつけられるところだが、これはまさに、"待望の"と言わせてもらっていいだろう。金沢で生まれ、金沢のシーンを牽引するサイケデリック・ポップ・バンド、noid。2008年にイギリスのbabyboomからリリースされたファースト・アルバム『the space-elephant arrives at the moon』以来となる待望のセカンド・フル・アルバムをリリース!!...…

The Get Up KidsのMATT PRYORによる3rdソロ・アルバム『WRIST SLITTER』が配信スタート

レヴュー

The Get Up KidsのMATT PRYORによる3rdソロ・アルバム『WRIST SLITTER』が配信スタート

97年にデビューするや、瞬く間に世界的な成功を収めた90年代EMOシーンの最重要バンドの一つ、The Get Up Kids。05年に惜しまれつつ解散するも、09年、名盤2ndアルバムの10周年記念ツアーのために再結成し、いまも世界中のEMOキッズを熱狂させている。10月にはツアーのために来日。大阪名古屋の単独公演に加え、所沢航空記念公演で行われたフェスティヴァル「tieemo」に2日連続参加。会場ではモッシュとダイブが起こり、寒空の下ながら熱く火照ったキッズたちから熱烈な支持を得た。そしてこのたび、The…

Radiohead、Portisheadの歴史的名盤カヴァー・アルバム発売記念、参加アーティスト4人による対談を実施

レヴュー

Radiohead、Portisheadの歴史的名盤カヴァー・アルバム発売記念、参加アーティスト4人による対談を実施

90年代に発表された2つのアルバムRadiohead『OK Computer』とPortishead『Dummy』。それぞれのバンドの代表作として、20年近くの時が経ったいまも音楽ファンに愛され、影響を与え続けている作品だ。森大地(kilk records / Aureole)、マモル(nhhmbase)、青木裕(downy)、照井順政(ハイスイノナサ)というこの日集まった4人も、“脳内再生”出来るほどにこのアルバムを聴き血肉化することで、表現者としてのアイデンティティの一部としているミュージシャンたちなの…

おすすめの2.3枚(2013/10/2~2013/10/8)

レヴュー

おすすめの2.3枚(2013/10/2~2013/10/8)

今週もたくさんの新譜が入荷しました! 全部は聴いていられない! そんなあなたのために、このコーナーでは、OTOTOY編集部がオススメする今週の推薦盤を2~3枚ピックアップし、ライターによるレビューとともにご紹介いたします。なんとなんと今回は絞りきれず6枚も。 音源を試聴しながらレビューを読んで、ゆったりとした時間をおたのしみください。あなたとすてきな音楽の出会いがありますよう。...…

おすすめの2.3枚(2013/5/29~2013/6/5)

レヴュー

おすすめの2.3枚(2013/5/29~2013/6/5)

今週もたくさんの新譜が入荷しました! 全部は聴いていられない! そんなあなたのために、このコーナーでは、OTOTOY編集部がオススメする今週の推薦盤を2~3枚ピックアップし、ライターによるレビューとともにご紹介いたします。 音源を試聴しながらレビューを読んで、ゆったりとした時間をおたのしみください。あなたとすてきな音楽の出会いがありますよう。...…

LOOLOWNINGEN & THE FAR EAST IDIOTS 待望の初音源を先行配信!!

レヴュー

LOOLOWNINGEN & THE FAR EAST IDIOTS 待望の初音源を先行配信!!

東京を中心に活動するオルタナティブなロック・バンドが一同に介するイベント、<みんなの戦艦>の主催メンバーである赤倉滋(ex. マヒルノ)によって、2010年に結成された新バンド。その名もLOOLOWNINGEN & THE FAR EAST IDIOTS。ジャズ、ファンク、オルタナなど、様々なバックボーンを持つメンバーが集まって、赤倉の独特の世界観に更に一癖も二癖も与えている。彼らが満を辞してリリースするファースト・ミニ・アルバムを先行配信!!...…

日本在住アメリカ人女性シンガー・ソングライター! Kate Sikoraの新作を高音質配信!

インタヴュー

日本在住アメリカ人女性シンガー・ソングライター! Kate Sikoraの新作を高音質配信!

アメリカはニュージャージー出身、現在は東京で活動している女性シンガー・ソングライター、KATE SIKORA(ケイト・シコラ)。LINDSAY LUEDERS(リンジー・リューダース)とのデュオ、THE LOYAL WEなどでも活動してきた彼女が、7年ぶりとなるソロでの新作『JUST ENOUGH SPACE』をリリース。Liz Phairをはじめ、The PastelsやBelle & Sebastian、Camera Obscuraなどにも通じる、甘く優しく、どこかせつない唄心を持つ彼女の歌声を、HQD…

タラチネ『ビューティフル・ストーリーズ』発売記念インタビュー

インタヴュー

タラチネ『ビューティフル・ストーリーズ』発売記念インタビュー

これほど待たれていた作品もそうはないだろう。タラチネ、約6年ぶりの新作『ビューティフル・ストーリーズ』がとうとう世に放たれることになった。欧米のポップスを咀嚼した粋なソングライティングと同時に、Jポップのど真ん中も射抜けそうな求心力を併せ持ったこのバンドは、本来であれば今ごろ国内音楽シーンで突出した存在感を放っていてもおかしくなかった。しかし前作『世界の歌』をリリースしてからの道のりは決して平坦なものではなかったようだ。メンバー間の衝突と分裂。環境の変化に伴う様々な試行錯誤。それでも止まなかった音楽への情熱…

aoki laska『it's you』リリース記念対談! aoki laska×山田杏奈

インタヴュー

aoki laska『it's you』リリース記念対談! aoki laska×山田杏奈

1st full album『it's you』を2012年の6月にリリースしたaoki laska。半年前、2011年の年末に1st full album『カラフル』をリリースした山田杏奈。同い年(インタビュー中発覚したことだが)の2人は、若い頃からライヴ・ハウスで演奏し、キャリアとしては、待望の1st full albumだ。aoki laskaは、folk squatの平松泰二をアルバム制作のパートナーに選び、山田杏奈は、ROVOの益子樹を選んだ。その2つのアルバムから聴こえてくる音像は、共通点を多く…

Doit Science『Information』

インタヴュー

Doit Science『Information』

いやぁ、これはきましたね。こういうサウンドが存在感を発揮し始めると、ポップスの世界は一気に活気づいてくるのだ。ドイ・サイエンスという名の4人組が現在のシーンにもたらすもの。それはグルーヴの革新である。2本のギターに、ベースとドラムという、ロック・バンドとしては極一般的なフォーマットに、メロディとコーラス・ワークが渾然一体となったポリリズミックな演奏が展開していく。...…

JOAN OF ARC『flowers』 インタビュー by 西澤裕郎

インタヴュー

JOAN OF ARC『flowers』 インタビュー by 西澤裕郎

「いくつかの曲は『BOO HUMAN』のセッション中にレコーディングしたんだけど、アルバム全体の流れにそぐわない曲がいくつかあって、『BOO HUMAN』とはまったく違うレコードを作りたいと考えていたんだ。数ヶ月は注意深くプランを練ったし、ときには新たな視点を得るためにまったく曲を聞かずに忘れて過ごしたりしたよ。結局、完成まで1年くらいかかってしまったけどね」...…

nhhmbase

レヴュー

nhhmbase

バンドが演奏しながら感じる自由や興奮とは、ある種の幻想を孕んだものだ。複数の人間が同じ場所に集い、初めて「せーの! 」で音を出した時の、まったく思い通りにいかないのに、永遠に続くかのような未知の可能性を感じる瞬間。この時の輝きを失わないバンドにこそ、我々は美しさや儚さを感じるのかもしれない。だが実際にそれを保ち続けるのは難しく、ある者はそれまで築いたものを洗練させる方に向かい、またある者は新たなサウンドを模索し始める。やり方はそれぞれだが、何にせよバンド活動を長く続けていくのは容易い事ではないし、だからこそ…

soft インタビュー by 南日久志

インタヴュー

soft インタビュー by 南日久志

関西の音楽シーンが日本でも特殊だということは具体的なアーティスト名を挙げるまでもなく、日本のロック史を少しでも紐解いたことがある人たちにとっては周知の事実である。とりわけ京都はその中でもかなり特殊な部類に入る。時に外部の人から「内輪である」とか、「外に出ていかない」という意味のことを揶揄されることがあり、それはどこかで当てはまる面もあるし、反対にイメージだけで語られている場合もある。...…

OWEN『NEW LEAVES』 インタビュー by 西澤裕郎

インタヴュー

OWEN『NEW LEAVES』 インタビュー by 西澤裕郎

アーティストの作品は、作者自身の軌跡である。(ことマイク・キンセラ)の5作目のアルバム『NEW LEAVES』には、彼が今いる場所が艶やかに示されている。シカゴ・パンク〜インディペンデント・シーンの伝説的バンド、Cap'n Jazzのメンバーであり、ティム・キンセラの弟でもあるマイクは、Joan of Arcのドラマーでもある。並行して自身のバンド、アメリカン・フットボールでギターを持ち、自作の曲を歌い始める。アメリカン・フットボールはアルバム1枚を出して解散してしまうが、その活動はに繋がっていく。活動当初…

JOAN OF ARC『LIFE LIKE』

レヴュー

JOAN OF ARC『LIFE LIKE』

キャップン・ジャズの再結成ツアーを経て、10年ぶりにヴィクターを迎え、スティーヴ・アルビニとタッグを組んだ意欲的な11th。 96年に結成以来、ティム・キンセラを中心とした不定形グループであり、シカゴのポスト・ロック~EMOシーンの最重要バンドの最新作。キャップン・ジャズの再結成ツアーにより、オウルズ以来、10年ぶりに再会したヴィクターをギターに迎えたエッセンシャルな4人で、USとヨーロッパにてツアーを敢行。強靭に鍛え抜かれた楽曲をもって、ツアー終了直後からエレクトリカル・オーディオ・スタジオに入り、スティ…

View More Articles Collapse
YOMOYA『Yoi Toy』text by 渡辺裕也

レヴュー

YOMOYA『Yoi Toy』text by 渡辺裕也

もしこの国のポップスが昔の歌謡曲や流行歌と地続きに発展していたら、もう少し違うものになっていたのかもなぁ、などと現在ヒット・チャートを振わしている音楽を耳にして思う事がある。誤解のないよう始めに断わっておくが、僕は日本の音楽界には輝かしい瞬間がこれまで何度もあったと思っている。それはもちろんアンダーグラウンドのものに限った話ではなく、例えば自分の親の世代が夢中になったアイドル・ソングなんかでも思わず仰け反ってしまうような、今聴くとあまりに大胆で斬新なアイデアに溢れたものがあるし、最近ではどうも誤解を受けがち…

大特集:ニュー・オルタナティブ・ミュージックの未来

レヴュー

大特集:ニュー・オルタナティブ・ミュージックの未来

PUNKやHARDCORE、HIP HOP、NEW WAVE、NO WAVE、POST ROCK、EMO等の流れをしっかり汲み取り、自分達のオリジナルとして再生させる。そんなオルタナティブなアーティスト達のサウンドが成熟を迎え、素晴らしいアルバムと共に次々と紹介されている。彼らは、全国各地に点在しており、その土地毎のミュージック・シーンのキーパーソンとして活躍、自主イベント等も積極的に行う。共通して持っている精神は、『DO IT YOURSELF』= 『自分でやる事』。...…

folk squat『folk squat』インタビュー

インタヴュー

folk squat『folk squat』インタビュー

平松泰二と田原克行によるfolk squatをポスト・ロック系ユニットと思っている人は、ぜひ今回のアルバムをきっかけに認識を新たにしてほしいと思う。そのタイトルもズバリ『folk squat』。これこそが自分たちの第一歩、新たなスタートであることを宣言しているような凛々しい1枚だ。過去、徹底的にヒートアップしないように抑制し、あくまでオブスキュアな音作りの中から美しいメロディを創出していた彼らは、ここにきて10年以上に渡るキャリアの中でのそうした禁じ手をふりほどき、少々のズレや少々の暴走もそのまま形にしてし…

Ryo Hamamoto & The Wetland『Ryo Hamamoto & The Wetland』インタビュー

インタヴュー

Ryo Hamamoto & The Wetland『Ryo Hamamoto & The Wetland』インタビュー

10年以上にわたって日本のインディー・シーンにおいて絶大なるリスペクトを集めるmooolsのギタリストとしても活動するシンガー・ソングライター、Ryo Hamamoto。ソロ作のリリースから5年ぶり、バンド名義としては初となるアルバムが完成! 1年近くかけてようやく完成した本作は、滋味あふれる唄声、芳醇なメロディー、豊かなグルーヴなど、彼の才能が爆発した極上の一枚となった。...…

aoki laska『about me』リリース&インタビュー

インタヴュー

aoki laska『about me』リリース&インタビュー

aoki laskaという女性シンガー・ソングライターがじわじわと注目を集めている。folk squatの平松泰二がプロデュース、録音、ミックス、マスタリングを手がけ、YOMOYAの長倉亮介、元nhhmbaseの入井昇、4 bonjour's partiesの日下部裕一がサポートしたファースト・ミニ・アルバム『about me』は、彼女の豊かな歌声とピアノの調べをシンプルに聴かせるポップな仕上がりとなった。ビジュアル・イメージ、アートワークも親しみやすいし、The Jackson 5やAmy Winehou…

カケラバンク『バトンタッチ』リリース&インタビュー

インタヴュー

カケラバンク『バトンタッチ』リリース&インタビュー

斉藤和義、suzumoku、アナログフィッシュなどなど、ポップな歌の中に揺るぎない本音を落とし込めるアーティストはそれだけで好きになれる。京都出身の2人組、カケラバンクも愚直なまでにまっすぐな歌をうたい、時には辛辣なメッセージを届けることすら辞さないが、どちらに傾こうともそのメロディやアレンジは抜群に親しみやすい。ポップ感という意味では上記のアーティストに通ずるものがあるが、カケラバンクの歌はヒップ・ホップのテイストが強い。という点で考えると、MOROHAを思い出す。世の中や社会に対する疑問符の投げ方、日常…

owen『GHOST TOWN』配信開始!

レヴュー

owen『GHOST TOWN』配信開始!

日本でも確固たる人気と評価を得るOwenの6作目のアルバムがOTOTOYで一週間先行配信開始! 更に磨きをかけた元々のOwenサウンドと、近年の様々な活動が結実した新たなOwenサウンドを感じることが出来る傑作。今作の日本盤ボーナス・トラックにはThe SmithやWilcoのカヴァーも収録。6作目にしてまたも傑作が生まれました。...…

HER SPACR HOLIDAY『HER SPACE HOLIDAY』

レヴュー

HER SPACR HOLIDAY『HER SPACE HOLIDAY』

'''日本盤のみのボーナス・トラック付きで配信開始'''心優しきSSWマーク・ビアンキによる1人ユニット。ドリーミー・ポップ、エレクトロニカやフォークなど、15年にわたるキャリアを総括したグランド・フィナーレ。4 bonjour's partiesの灰谷歩によるリミックス「DEATH OF A WRITER(AYUMU HAITANI REMIX)」も収録。...…

『All Along Kyoto Tower(京都タワーからずっと)』ゆーきゃんと巡る京都音楽百景

インタヴュー

『All Along Kyoto Tower(京都タワーからずっと)』ゆーきゃんと巡る京都音楽百景

大好きだった京都を離れて4年も経った。最近になって、京都という土地とそこで生まれる音楽シーンがとても魅力的であると強く感じるようになった。BOROFESTAで京都には行くし、京都には多くの音楽仲間がいるけれど、その思いは年々強くなってくる。そんな思いが積もって「今の京都ってどうなっているんだろう? 」と、一度上京して、昨年京都に戻ったシンガー・ソングライターのゆーきゃんに今の京都の音楽シーンのことを聞いてみた。ここにその内容を、京都音楽シーンに最大の敬意を込めて記す。そして、ゆーきゃんが監修したこのフリー・…

GOOD BYE APRIL『Chapter2』

レヴュー

GOOD BYE APRIL『Chapter2』

''GOOD BYE APRIL / Chapter2''1. ジュブナイルの夕空 (>>フリー・ダウンロードはこちら )2. サンディ3. その指先で4. 手紙5. クツオトmp3 : 400円 / wav : 600円2007年に茨城県ひたちなか市で行われた全国高校生アマチュア・バンド選手権「TEENS ROCK IN HITACHINAKA」で優勝し、同年ロック・イン・ジャパン・フェスティバルへの出場を果たした倉品翔を中心に結成されたバンド、GOOD BYE APRIL。2010年11月結成と、生まれ…

YOMOYA 『Yawn』配信開始!

レヴュー

YOMOYA 『Yawn』配信開始!

'''YOMOYA『Yawn』配信開始!'''前作から2年ぶりとなる新作。ドラマーの脱退という試練を乗り越えて届けられた3作目となる本作は、前作に引き続きmooolsやOGRE YOU ASSHOLEらを手がけた斉藤耕治/多田聖樹によるプロデュース。YOMOYAというグループを構成する多彩な要素を曲毎に切り取って見せた、バラエティに富んだ全7曲を収録。2年の間に彼らが辿り着いた新境地を示すに余りある大充実作にして「Y」三部作の完結編。...…

4 bonjour's parties『okapi horn』インタビュー

インタヴュー

4 bonjour's parties『okapi horn』インタビュー

バンドと言うよりは音楽集団と呼ぶ方がしっくりくる。国内外を問わず、そういったミュージシャンが増えてきている。大所帯ならではの豊かな演奏とハーモニー、そこから生まれる祝祭感。このたび、2枚目のアルバム『okapi horn』をリリースした4 bonjour's partiesも、ロック、ギター・ポップ、エレクトロニカやジャズなどを独自の感性で混ぜ合わせ、そんな恍惚を味わわせてくれる音楽集団だ。現在休養中であるベースの栗原大輔を含め、メンバーは正確には9人。ギター、ベースやドラム以外にトランペットやトロンボーン…

SOFT『DOGS』レビュー

レヴュー

SOFT『DOGS』レビュー

ジョニー・レイネックを中心に、2004年にNYのブルックリンで結成された5人組、SOFTのニュー・アルバムが完成。1.Bleary Eyes / 2.Blood Stood Still / 3.The Ceiling / 4.Here Comes the Choir5.Fall Into Sand / 6.Sun Dog / 7.Above All Else / 8.He's A Dog9.Don't Even Have The Words / 10.The High and the Mighty...…

L'Altra『TELEPATHIC』レビュー

レヴュー

L'Altra『TELEPATHIC』レビュー

シカゴ音響派出身ならではの丁寧かつ繊細な音作りで、聴くものをL'Altraワールドへ誘い、ピアノやストリングスを用い、男女混声の透き通った音世界に感動さえ覚える。シカゴ音響派、スロウ・コア、サッド・コア近辺の音が好きな方にはおすすめの作品。01. DARK CORNERS I / 02. NOTHING CAN TEAR IT APART / 03. BIG AIR KISS...…

VERSUS『ON THE ONES AND THREES』レビュー

レヴュー

VERSUS『ON THE ONES AND THREES』レビュー

''ON THE ONES AND THREES / VERSUS''1. Invincible Hero / 2. Nu Skin / 3. Into Blue / 4. Gone to Earth / 5. Cicada / 6. Erstwhile / 7. Pink Valhalla / 8. Saturday Saints / 9. Scientists / 10.The Ones and Threes / 11. Neither Nor / 12. Death Ray今、最も盛り上がるUSインデ…

LOCAL REPORT『さんちゃんの金沢愛』VOL.5

コラム

LOCAL REPORT『さんちゃんの金沢愛』VOL.5

金沢ローカル・レポート担当のさんちゃんです。第5回も金沢のアーティストとイベントを紹介したいと思います。今月の金沢のちょこっと書きは前回に引き続き、食べ物編、その2です。金沢で何を食べるべきかと問われると、それはまず魚でしょうと答えます。県外から引っ越してきた魚嫌いだった人が、魚好きになったなんて話も聞きます。金沢の魚がおいしいのは、石川県沖が日本海側でも有数の好漁場であること、地理的に本州の中央近くに位置しているため県外からも新鮮な魚介類が運べること、そして金沢市中央卸売市場が朝3:30にセリがはじまる大…

LOCAL REPORT『さんちゃんの金沢愛』VOL.4

コラム

LOCAL REPORT『さんちゃんの金沢愛』VOL.4

金沢ローカル・レポート担当のさんちゃんです。第4回も金沢のアーティストとイベントを紹介したいと思います。 その前に金沢の今月のちょこっと書き、食べ物編、その1です。金沢のお米はおいしいです。日本海側では新潟のお米が有名ですが、実は石川県も負けず劣らず米どころなのです。加賀地方では霊峰白山からの美味しい水があって、当然水と米といえば日本酒もおいしいのです! 石川県の地酒はあげるときりがありませんが、福正宗、天狗舞、加賀鳶、手取川、菊姫や萬歳樂などなど、どれもお土産に買って帰ってまず間違いありません。...…

Collapse
TOP