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2010年に初のオフィシャル・アルバムをリリースし、ヒップ・ホップの現場から熱い支持を得たDINARY DELTA FORCE(以下、DINARY)が所属するDLIP RECORDSから新たなアルバムがリリースされる。DLIP RECORDSが活動する神奈川県・藤沢=MOSS VILLAGEで長年スケーターのスポットとして存在してきた「SEGA FRONT(通称セガ)」が、突如スケート禁止エリアとして取り締まられた。その場所が町を歩くB-BOY達にとって、藤沢を代表するスケータ達にとってどれだけ重要だったかを知るDINARYのリーダーN.I.K.E.が中心となり結成されたのが今回新しく結成された『SEGA FRONT GIANTS』。メンバーは3月に1st albumをリリースしたばかりのBLAHRMYからSHEEF THE 3RD、MILES WORDによる三人によって構成されている。藤沢をレペゼンしてきた彼らだからこそ言える渾身のアルバム『SAVE THE SEGA FRONT』。
オトトイでは、Facebookの「いいね!」ボタンを押すことでDJのFARMY THE DIESELがミックスした『SAVE THE SEGA FRONT MEGA MIX』がゲット出来る。彼らが愛した地元、街、仲間への思いが詰まった作品を是非チェックしてほしい!

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※MIX by FARMY THE DIESEL(D.L.I.P)
「権力への怒り」という太い芯が打ち込まれた(text by 遼)
「決して後ろに引き下がることはない 誰にもそれを邪魔する権利はないんだ よし、オレに任せとけ」 (「Intro」)。地元から消えたスケート・スポットを取り戻すべく結成されたSEGA FRONT GIANTS。その動機からして反逆的な気質にまみれたクルーによる本作の精神は、上記のイントロでの声ネタに全て詰まっていると言っていい。そうした動機に引っ張られて集まったのは、「オレなら平気だぜオーセンティック」 (「Shake」) と自称する通り、王道のヒップ・ホップ精神を希求し続けるDACOCK GOVINDA a.k.a. SHEEF THE 3RD、MILES MIGRANS a.k.a. M. WORD (共にfrom BLAHRMY)、DUSTY AFFINIS a.k.a. N.I.K.E.(DINARY DELTA FORCE)の3名。

主にサウンド面でヒップ・ホップ黄金期の魅力を現代に伝え続けてきた彼らが、今回ラップをする意味として、Public Enemy並の怒りのエネルギーを得た意味は大きい。「地元」、「仲間」、「日常」といったファクターを良くも悪くも雑駁に語ってきた今までのラップの裏に、「権力への怒り」という太い芯がズシンと打ち込まれた。

作品としての狙いが明確になったことによって、「Intro」からラストの「Leave For Sega」まで非常に纏まった作品に仕上がっている。ラップの質の高さは各人ともBLAHRMYとDINARY DELTA FORCE(以下、DINARY)で証明しているわけで、これでカッコ良く仕上がっていないわけがない。そうした事情があるからこそ、今回のクルー結成のきっかけとなった出来事への憤激をストレートに吐き出す「I Can Hold My Own」が先行シングルとして切られたのも当然で、同時に本作の山場であることも疑い無い。
一方で「Corner's Talk」 では、仲間と出会ってかわす何気ない会話が次第に今回の出来事への怒りに変わっていく様を描くことで、彼らの日常と反骨心のリンケージを自然に描き出している。そこには、唐突に日本政治への不満を綴った社会派ソングをアルバムに混ぜ込んで社会派を気取るラッパーよりも、ずっと実生活に根差した自身の社会的な視角を織り込むことに成功した彼らの姿がある。

これまでのBLAHRMYやDINARYの、いわゆる「日常のリアル」感に「怒り」というファクターが加わったことで生まれた化学反応こそが本作の醍醐味であることは間違いない。だがしかし、唯一その激憤から距離を置き、楽しかった日常を懐かしむように描いた 「Gem On The Sun」 が抜群に愉快で骨太な曲に仕上がっているのも事実。そこで僕は、彼らが次回はこんな曲だらけの楽しいアルバムを出せる状況に戻っていることを痛切に願うのである。
[[IMG:sega.jpg:center<>width=500<>caption=左からMILES WORD / N.I.K.E. / SHEEF THE 3RD / MAD-DICE ]]
>>>DINARY DELTA FORCEののインタビュー特集はこちら
Profile
SEGA FRONT GIANTS
日本語ヒップ・ホップ・シーン要注目インデペンデント・レーベル「DLIP RECORDS」より新たなRAP POSSEによる渾身の1st ALBUMが完成した。MOSS VILLAGE=藤沢が世界に誇ったSKATEのスポットSEGA FRONT(通称セガ)が、2012年に理由も無く市に殺された。彼らと古くから付き合いのあるのスケーター達とのHOT SPOTを取り返すべく、3人が新たなRAP POSSE=『SEGA FRONT GIANTS』として手を組んだ。DACOCK GOVINDA a.k.a. SHEEF THE 3RD(A PLAYER'S NO.11) from BLAHRMY。MILES MIGRANS a.k.a. M. WORD(A PLAYER'S NO.13) from BLAHRMY。DUSTY A FFINIS a.k.a. N.I.K.E.(A PLAYER'S NO.04) from DINARY DELTA FORCE。PRODUCEにはDISH LABEL IN POSSHIの屋台骨NAGMATICが今作もガッチリ固め、D.L.I.P.の中で最高峰のDIGGERとして 注目されているDIGNOZAULAH a.k.a. DJ LEXが遂にPRODUCEで初参加。FEATにはMOSS VILLAGE WEST 2GDOW GHOST BLOCKよりシーンへの新たな刺客MAD-DICEが流通作品に初アプローチ。またRAPこそ無いもののSCRATCHでその存在感を剥き出しにしているSTRAY METAL a.k.a. RHYME.Bも参加。シーンの一角として、その存在を表した時から常に話題を絶やさない3人による傑作。