2025/06/26 12:40

編集部が注目する今週のリリース作品

小西遼ソロプロジェクトの1stEP


小西遼のソロプロジェクト・象眠舎が1st EPをリリース。二曲目"煌めく(feat. AAAMYYY) "の月光のオマージュ・フレーズや、"雲の色(feat. 吉田沙良(モノンクル))"のサックスとヴォーカルの自由な絡み合いが魅力的な一枚。アンサンブルを意識したパリッとしたサウンドと、ソロのリッチなサウンドのコントラストが気持ちいい。(菅家)

初期Tortoiseを思わせる4作目


「かつて存在していた、あるいは架空に存在している風景」と、今この場所で自分が見ている景色とが重なり合う。その重なりは太古から続く時間の流れと無限に広がりゆく空間との交錯を経て、大自然と対峙したときのような個としての境界のゆらぎと安堵をもたらす。キンと冷えたギターやベースの音像からは初期Tortoiseを思わせるポストロックの気配があり、フルートやサックスといった管楽器やoono yuukiとゲスト・ボーカルで参加した浮の歌声が加わることで、有機的な温度を帯びていく。そのどこを切り取っても濁りがなく、偶然掘り起こされた純度の高い鉱物のような音がここで鳴っている。(石川)

3枚目となるニューAL


熱いロック・サウンドでライブシーンで大きな熱狂を生み出し続けているアイドル・グループ、yosugalaのニューアルバム。前作をyい「4人の個性のぶつかり合い」が際立った今作。メンバーそれぞれの異なる声質と高い歌唱力が楽曲の魅力を引き上げています。ぜひ今作を聴いた後はライブで!(西田)

Hammer Head Shark初のフルAL


バンド結成の2018年以降、数枚のEP/ミニアルバムをリリースしているが、2022年にバンドメンバーが変わり今の確固たるスタイルとクオリティを確立してから初となる大部の作品であり、1stフルアルバムである。このアルバムに対して作り手も聴き手も「祈り」という言葉を使っている。この音楽を必要とする人たちとその外側に届いてほしいという願い、これまでとこれからへの感謝が込められていることに違いはないだろう。だが、誰もが抱える軋みを言葉にし、ながいひゆの強く優しい歌と、多彩で芯のあるバンドアンサンブルでそれが奏でられるこの作品は、誰かに頼らず、バンドとリスナーがともに安息を作り上げる行為でもある。機会があればぜひライブをみてほしい。もっと強くて優しいから。(高田)

【プレゼント特典】
Hammer Head Shark『27°C』のハイレゾあるいはロスレス音源をOTOTOYで全曲まとめてご購入いただいたかたから抽選で5名様に、メンバーサイン入りポスター・メンバーサイン入り最新ツアーグッズのいずれかをプレゼントいたします。
■対象期間
2025年6月25日 (水) ~ 2025年7月13日 (日) 23:59

幕張イベントホール公演が音源化


半年前にアルバムをリリースしたことが記憶に新しいthe bercedes menz。今回の新曲は、夏のドライブにぴったりなご機嫌ポップ・ナンバー!

真夏の日差しのように鋭いギターのサウンドに、優しい波のように心地よいメロディとmekakusheのゲスト・コーラスが乗っかって、the bercedes menz流のバカンス気分を味あわせてくれる一曲です、が、このタイトルは大丈夫なのか!? (藤田)

豪華ゲストとプロデューサーによる1枚


神奈川、東京を中心に活動するハードコア・パンク・バンド、SMASH YOUR FACEがまさかの〈徳間ジャパン〉からアルバムをリリース、フィジカルに先駆けて配信がスタート。ゲストにサイプレス上野 (サイプレス上野とロベルト吉野)、益子寺かおり (ベッド・イン)、つよっしー (FUCK ON THE BEACH)、プロデュースはBorisのAtsuo、アートワークを浅野忠信が担当。この並びだけでも強烈ですが、中身もやりたい放題、ぶっちぎりの1枚。FLATBACKERリスペクトな『餌』がアツいです。(高木)

Kaoru Inoueの別名義、Chari Chari作品が配信開始

テクノ〜ハウス〜辺境音楽〜アンビエントなどをメインにサウンドスケープを操るトラックメイカー/DJのKaoru Inoue別名義作品。もう少しダンスとして成立しづらいニューエイジ、トライバルな雰囲気の出しどころとしての別名義みたいです。2002年にCDリリースされ、2020年にLP化された作品が配信開始。ジャズぽいエレクトロニカに縦笛が重ねられた「Sound of Joy」、グリット関係なくゆるいパーカッションと歌声で仕上げられたニューエイジ感溢れる「Dil Ki Dharkan」、アフロ・ファンクな「Aurora」と結構幅広いです。「Folk Tales」とか沖縄ぽい音階の弦にラップが乗っていて面白い。あと全体的にKaoru Inoue名義より明るいですね。(津田)

オトトイパーティー通信

〈第四の道〉、〈FRONTIER〉、〈𝐅𝐫𝐚𝐜𝐭𝐚𝐥 𝐒𝐲𝐧𝐝𝐫𝐨𝐦𝐞〉、〈Q UNiTY〉、〈いばら〉──オトトイパーティー通信 vol.35

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